内容説明
ここは、北海道の中央部にある大雪山。山のてっぺん近くにある花畑には、小さなエゾシマリスがすんでいます。一年の約半分が雪におおわれるきびしい自然の中で、リスたちはどんな暮らしをしているのでしょう?希少な植物が群生し「高山植物の宝庫」ともいわれる、北海道大雪山系に暮らすエゾシマリスの一年を追った写真絵本です。植物と野生動物との共生関係をやさしく解き明かし、生物多様性について考えるきっかけづくりに役立ちます。エゾシマリスの体の特徴や子育て、独特の生態についてもQ&A形式でわかりやすく紹介しています。
著者等紹介
佐藤圭[サトウケイ]
1979年生まれ、北海道留萌市出身。SLASH写真事務所代表。北海道道北地方を拠点に自然風景と野生動物の撮影を続けている。現在は、大雪山の高山植物と野生動物の撮影に力を入れ、テント泊をしながら山に入り、エゾシマリス、エゾナキウサギなどの姿を記録している。アルパインブランド「MILLET」アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
78
可愛い〜!!リスって木の上にいるイメージがあったので土の中で生活していることを知らなかった。うちの周りにも野生のリスがいるけど、一年くらい全く見てないな〜2022/02/13
たまきら
31
エゾナキウサギがとてもかわいかったので、シリーズを。もうこの表紙がムネキュンです。か、かわいい!冬眠の準備で種をたくさん隠しては一部を忘れてしまうこのお茶目な動物、森の成長に貢献しているんですよねえ。アメリカに住んでいた頃ハイイロリスがあちこちに実を隠していたんですよ。シャベルで掘ってみようとしたんですが、結局場所がわからなかったなあ…。2023/11/24
陽子
31
エゾリスと並んで北海道に生息するエゾシマリス。エゾリスは冬眠しないが、エゾシマリスは冬眠をする。春先から冬にかけて大雪山で生きる様が、素晴らしい景色とともに眺めることのできる写真絵本。とにかくリスの表情がラブリーでキュンとする。こんなふうに厳しい寒さを凌ぐために餌を集めて、埋めておくのか。それが春になって芽吹いたり。そうしてお花畑が広がっていくなんて。自然は実にうまくできているものだ。普段は絶対にみることのできない高山のお花がたくさん。エゾシマリスとのコラボが素敵でした。2021/12/19
みさどん
21
リスの種類によっては地面に巣穴をもつものがいるんだと驚き。エゾシマリスに埋められる種によって、次に命をつなぐ植物もいるわけで、それが山の園芸屋さんだとナルホド。主人公になっている動物にはがんばれーって応援する。子どもが知ることへの助けになるのがこんな本なのだ。愛を感じる。丁寧に野草、野花の紹介もあった。2022/07/07
さらさら
8
エゾシマリス、なんて愛らしいの。可愛い瞬間をばっちりおさめるのはさすがプロの写真家さん。 1年の約半分も雪が降る北海道の山に暮らすリスたち。エゾシマリスは冬眠をする。エゾリスは冬眠しない。 表紙にもなっているけど頬袋いっぱいにする姿が可愛すぎる。 リスが埋めた種が春になって芽を出すことがあるので「山の園芸屋さん」ということみたいです。 それと心を奪われたのはエゾナキウサギ。初めて知った。ウサギというよりハムスターみたい。可愛い。2022/03/12