出版社内容情報
飛んでいるチョウを“見た目だけ”で見分けたい!に応える本
身近な昆虫として親しまれているチョウ約50種を,難しい専門用語などを使わず,大きさ・色・飛び方のような直感でわかる部分で見分ける方法を紹介する。絵解き検索や豊富な写真による各種解説を見れば,チョウのどこに注目すれば見分けられるかがわかる。チョウに似たガや飼育方法など,チョウを楽しむためのコラムも収録。
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・ 飛んでいるチョウを“見た目だけ”で見分けたい――この本は通常の図鑑に出ているような難しい専門用語を使った識別方法を極力省き,肉眼でチョウを見分ける方法を解説します。初心者にもわかる解説を心がけ,想定されるイメージは「子どもとの散歩中に,公園で飛んでいるチョウを見つけて『あのチョウなに?』と聞かれたけど答えられず,ガッカリさせてしまった親」を助ける本です。
・ まず見た目で最もわかりやすい「大きさ」を基準に,身近なチョウ52種を大・中・小の3つに分け,さらに「目についた色」をキーにした絵解き検索で,チョウのどの部位に注目すれば見分けられるかの感覚を作ります。
・ 図鑑パートでは生態写真と標本写真の両方を載せています。生態写真はチョウの暮らしぶりがわかると同時に,植物や背景との対比で大きさの感覚がつかめます。一方の標本写真はチョウをじっくり観察できたとき,どこが見分けるポイントになるかを引き出し線付きの解説で示しており,直感的な識別に役立ちます。
・ 識別の解説はチョウの観察状況に応じて「飛んでいる」「止まっている」の2つに分かれます。前者は飛んでいる高さや羽ばたき方,目につく色といった感覚的な部分に焦点を当てた,これまでの図鑑にはないユニークな解説になります。後者も翅の広げ方やよく目につく色を中心に,初心者が迷わず識別できるようにポイントを絞って解説します。
・ 識別のほかに,成虫が食べる物や幼虫の観察に役立つ食草・植樹の解説,著者の観察経験を活かしてチョウの観察の見どころを解説する「観察ポイント」など,チョウの観察が楽しくなるポイントをいろいろ紹介します。
・ 図鑑以外のコラム等のパートでは「チョウに似たガ」など観察に役立つものから,「チョウの飼育方法」といった身近にチョウを楽しむ方法を解説するものなど,チョウの初心者が知りたいコンテンツを選んで収録しました。
・ 本の最後には掲載種の標本写真を原寸大で載せる一覧ページを作りました。数字だけではわかりにくいチョウのサイズ感や種ごとの大きさの違いが直感的にわかるほか,大きな写真で細かい部位を観察でき,絵合わせでの識別に非常に役立ちます。
・ 著者の3名はチョウのエキスパートであり,同時に博物館や観察会などで日常的に昆虫観察の初心者とつながりのある人たちなので,初心者が迷う部分を的確に捉えて解説をしています。
目次
たどって見つけるチョウの検索(サイズ大;サイズ中;サイズ小)
チョウの各種解説
北海道のチョウ
奄美・沖縄のチョウ
これはチョウ?それともガ?
チョウを育ててみよう
チョウの採集と標本の作り方
原寸大標本カタログ
用語解説
著者等紹介
森地重博[モリチシゲヒロ]
1948年、滋賀県生まれ、大阪府在住。日本チョウ類保全協会理事。日本鱗翅学会、大阪昆虫同好会などに所属
清水聡司[シミズサトシ]
1968年、大阪府生まれ、大阪府在住。大阪府営箕面公園昆虫館副館長。箕面公園昆虫館に放蝶温室ができた1992年から18年間、チョウの飼育担当をした後、群馬県立ぐんま昆虫の森、東京の足立区生物園を経て2017より現職。ぐんま昆虫の森に在職中の2012年より、NHKラジオ「子ども科学電話相談」昆虫担当回答者
奥山清市[オクヤマセイイチ]
1970年、山形県生まれ、兵庫県在住。伊丹市昆虫館元館長。1995年より伊丹市昆虫館に勤務、2012年4月~2022年2月まで館長。日本自然科学写真協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
榊原 香織
kaz
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