内容説明
生物を見分ける(同定する)には、その生物を知ることがまず第一歩。本書では哺乳類を見分けるために知っておくべきことと、実際にどのように哺乳類は同定されるのか、その手法や目の付けどころを、高精細なイラストとともに紹介します。
目次
序章
第1章 食肉類
第2章 ウサギと齧歯類
第3章 食虫類
第4章 翼手類
第5章 霊長類
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sonettch
8
「本書は食肉類,齧歯類,食虫類……という順番で紹介しているが,これはほぼ死体に遭遇しやすい順番になっている。いちばん最後が霊長類で,ヒトの死体は最も遭遇しにくい。ぼくも未だに野外でヒトの死体を見たことがないし,解剖したこともない。仮に死体を見つけても勝手に解剖してはいけないけど。」(p.118)2015/09/13
凪
2
一番重要なのは生殖器!なるほど。。素晴らしいスケッチで、写真が万能でないことを痛感する。2017/06/18
四不人
2
とても感銘を受ける。「その種が仲間を見分けている形質こそが分類にふさわしい」というのに深く納得。分類学の結構いい加減で、でも厳密な世界が素晴らしい。2014/07/22
櫛橋光
1
スケッチがリアル過ぎます。動物が仲間同士でお互いを認識する方法は色々あるんですね。人は視覚で認識する動物なので見た目は大事と。鳥類も視覚が発達してるのでカラフルなのが多いんだとか。臭いや音を重視する動物は見た目で判断するのが難しいみたいです。2024/01/12
siomin
1
哺乳類の分類のしかたを豊富な絵で説明していますが、読んでの感想として、人それぞれで分類法は異なっていること、同じ種でも学名は時代によってしょっちゅう変わることでしょうか。動物の図解は写真でなくて絵がほとんどですが、そのおかげで内臓やら生殖器やらの描写がおどろおどろしくなくなったので、安心して読むことができます。2017/07/16