論文を書くための科学の手順

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論文を書くための科学の手順

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829965313
  • NDC分類 407
  • Cコード C0040

出版社内容情報

理系大学生が陥る「論文がまとまらない」「科学の論理展開を知らない」という問題を、生物学の視点を交えながら解説・解決する。理系大学生や科学を学び直したい人にむけた、科学の論理展開をゼロから理解できる内容。生物学と他分野の違い、科学と非科学の線引き、陥りがちな間違った論理展開を提示しながら、科学論文作成の基本となる考え方を身につけられる。

【基礎編】
第1章 先生、何が科学なんですか?
○身近であいまいな言葉、科学
○科学の壁:科学が何か理解しないまま研究を進めると、頓挫する
○科学の「知識を生み出す過程」を理解しよう

第2章 どうやって科学する?
○科学で使う論理と手順:仮説演繹を使おう
○仮説演繹で用いられるピース?:演繹
○科学の推論で用いられるピース?:帰納
○仮説演繹の手順:妥当な演繹から「予言」を導き出せ!
○予言の実証に必要な実験・観察と、四つの工夫
  ?再現性と反復性 ?デュプリケート ?客観性と定量性 ?統計学

【応用編】
第3章 生物学は科学なのか?
○生物学が他の学問分野と異なる点:「進化」の有無
○生物を理解するための二つの視点:どのように(至近要因)と、なぜ(究極要因)

第4章 進化はどうして科学と言える?
○生物の進化を説明するダーウィンの進化理論
○進化理論は仮説形成で説明されている
○反証可能性基準を使って、進化理論が科学かどうか確かめよう
○進化理論は科学か? 今なお続く問い

【発展編】
第5章 仮説はどこからやってくる?
○仮説が見つからない!?
○仮説の作り方:帰納・ひらめき・パラダイム

第6章 「適応しているから」という説明でいい?
○生物学で登場する概念、「適応」
○予言の実証を「適応しているから」で済ませてはいけない 
○適応主義の欠点 ?後からそうなった可能性:スパンドレル ?実証の難しさ

第7章 何をどこまで示せば「わかった」と言える?
○生物学者の「わかった」の基準 ~種多様性の例
○種多様性を説明する仮説:孤立するほど生き延びる仮説 vs アリー効果
○しくみがわからないとダメ、じゃない:メタ分析の例
○仮説演繹の予言の真偽を示せば、「わかった」と言える

第8章 実践! 仮説演繹をやってみよう!
○そもそも熱帯林に多様性あり
○その多様性は必然か偶然か:ニッチ論vs中立論
○仮説演繹で熱帯林の謎に挑む!

山田俊弘[ヤマダトシヒロ]
著・文・その他

内容説明

科学とは何か?どうやって研究・論文をまとめるのか?生物学者が実例をもとに解説する、誰も教えてくれなかった科学の論理展開ガイド!生物学者がまとめた、科学論理展開の指南書!

目次

基礎編(科学とは何か?;どうやって科学する?)
応用編(生物学は科学なのか?;進化はどうして科学と言える?)
発展編(仮説はどこからやってくる?;「適応しているから」という説明でいい?;何をどこまで示せば「わかった」と言える?;実践!仮説演繹をやってみよう!)

著者等紹介

山田俊弘[ヤマダトシヒロ]
広島大学大学院総合科学研究科教授。博士(理学)。熱帯林での25年を超える研究歴(植物生態学・森林生態学)があり、毎年数回、インドネシア、マレーシア、ミャンマーなどの熱帯林で調査を行っている。専門は熱帯林の生物多様性とその保全。1999年日本熱帯生態学会吉良賞、2015年日本生態学会大島賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

19
学者先生にしては、はっちゃけた内容の好著なのに地味なタイトルで損をしているのは気の毒と思えるくらい面白い本でした。さすがに一気読みはできなかったけど、今どきの若者の言葉づかいを意識した文章作法と、プロレスのアントニオ猪木とサッカーのベッケンバウアーを引き合いに出すところの年代感覚のミスマッチが香しい。ダーウィンの進化論についてここまでわかりやすく詳しく説き明かした本は初めて読みました。科学研究に必要な論理構成「仮説演繹」の解説がメインなのに「科学者とは?-ウンコ拾いをする人!」という珍問答は読ませる(笑)2018/12/04

Nwshina

7
三時間十分ほどで読了。論文作成について解説した本。頁数が多くて大満足。でもこれに時間を費やせる自信がないなら、別の論文に関する本がいいと思う。筆者が自信家なのかちょっと文章に癖があるような。性格が合わないならおすすめできないかも?僕は自信がある人は面白いからいいけども。有名な理論とかも扱っていて分かりやすい。熱帯雨林の話とか凄い好きだった。『繰り返すが、観察や実験は科学の目的ではなく、あくまで手段だという位置づけを決して忘れてはならない』…肝に銘じておきたいのだ。論文以外にも活かせる本。証明のための一冊。2022/02/24

まさくん

2
卒論を取り組むための第一歩として読んだ。 論文作成という科学の中の一つの”行為”をする上での基礎知識として読むべきであると思う。実験や観察をして論文を書く事だけが科学ではないからだ。「間違ってもここにある科学の手順が、全てであると考えるべきではない」と最近お世話になった科学者が言いそうだし、私もそう思う。 あくまでも若造の考えであるが、ここに書いてあることが科学であるとするべきではない。あくまで科学の部分集合の”論文”の作成過程の例であると割り切って読むべきである。 それでも内容自体は今後に役立つと思う。2019/04/07

turnesol

1
p22 「科学」は「知識」という意味を超えたもっと広い意味を持つ言葉で、その「知識を生み出す特別な過程」のことも指しているからだ  科学とは何かということを改めて考えたことがなかったと気づいた。 科学では仮説演繹とそれを用いた探究的スタイルを最も論理的だと考えている。「正しさ」と「新しさ」が大事  科学とは何か、ということをよく考えないで、間違った筋道の立て方をしていたことがあるかも知れない。2019/03/13

Mishima

0
理系、特に生物系の論文の書き方を学部生が読んでもわかるくらい丁寧に説明してくれる。仮説演繹や統計の理論的な方法からデータを取ったあとの具体的な解析などを含め卒論レベル以上の論文を書く手解き2022/02/06

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