目次
第1部 さまざまな生物のさまざまな周期(48年周期で咲いて生まれ変わるタケ;月の満ち欠けとオオミズナギドリの行動変化;潮をよむ虫―マングローブに棲むコオロギと潮の満ち引き;時を測るミツバチ:コロニーの活動リズムはどのように決まるのか;体内時計の回るスピードの違い:アズキゾウムシの概日リズムの遺伝的変異および発育時間との関係)
第2部 植物がリズムを刻むしくみ(多振動子系としてみた植物の概日時計システム;短日植物イネが夏至の頃に花芽形成を起こす!?―光周性花芽形成能の生物学的意義について;開花季節の調節機構における気温の記憶:気象と分子生物学からみた生物機能の頑健性)
第3部 生殖隔離にかかわる生物リズム(季節性の違いによって生じる冬尺蛾の種分化;夜咲きの進化:ハマカンゾウとキスゲに関する理論的研究)
第4部 生物リズムの研究法(数理学的アプローチから解き明かされる植物の巧みなデンプンマネジメントとリズムの役割)