痴呆の謎を解く―アルツハイマー病遺伝子の発見

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  • サイズ B6判/ページ数 411,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829921661
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0040

内容説明

本書はアルツハイマー病遺伝子発見に至るまでの謎と波乱に満ちた道のりを、平易かつウィットに富んだ筆致で語っている。そこからアルツハイマー病の全貌と、その解明に全力を捧げている科学者たちの素顔が鮮明に浮かび上がる。同時に本書は、医学を推進している基礎研究の現場がいかなるものかをかいま見せてくれるだろう。アルツハイマー病克服のために、人類は何を成し遂げ、これからどこへ向かおうとしているのか、読者は専門家しか知らない本当の事情をのぞきこむことになる。

目次

手作業のマーカー探し
問題の核
候補染色体
遺伝子を釣りに
興味をそそる遺伝子
多すぎる手がかり
突然変異、現る
二十日鼠と人間
あの遺伝子
答えは42
カスケードを解明する
新薬に賭ける

著者等紹介

タンジ,ルドルフ・E.[タンジ,ルドルフE.][Tanzi,Rudolph E.]
ハーバード・メディカルスクール教授(神経学)であり、マサチューセッツ総合病院で加齢遺伝学のユニット長を務めている。研究者として、「メトロポリタンライフ財団医学研究賞」「ピック病・アルツハイマー病および関連疾患研究ポタムキン賞」をはじめ、数多くの栄誉を受けている。また音楽の分野でも並々ならぬ才能を発揮し、これまでにピアノの演奏者・作曲者として多数のCDを制作している

パーソン,アン・B.[パーソン,アンB.][Parson,Ann B.]
医療・テクノロジー・環境などの科学分野を専門とするジャーナリスト。ボストン大学大学院で科学ジャーナリズムの講師を務めた経験を持つ

森啓[モリヒロシ]
東京大学大学院理学研究科にて博士号を取得。東京大学医学部助教授、東京都精神医学総合研究所室長を経て平成9年から大阪市立大学医学部教授。アルツハイマー病研究でブレインサイエンス振興財団、上原記念生命科学財団等より受賞

谷垣暁美[タニガキアケミ]
大阪生まれ。ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ大学院修士課程修了(英語教育法専攻)。雑誌記事や英米小説の翻訳に従事
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹内健太

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読書感想文はブログに書きました。アルツハイマー病の原因遺伝子の探求の物語である。内容は面白いんですが、『病の皇帝「がん」に挑む』を読んでいたせいか、それと比べると若干面白みが欠ける。比較はいけないのだが。病気の原因となる遺伝子を探すのは、大海のなかにひょっこりと浮かぶ孤島を探すようなもの。世界中の研究者が競い合って遺伝子を探し求めてきた。これまでにいくつかの遺伝子やタンパク質が発見されてきたが、未だ決め手はない。病気は単一の物質では引き起こされず、過程は複雑さを帯びている。それが研究を困難にさせている。2014/09/03

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