内容説明
本書では、野外の植物個体群を解析する際に必要となる分子マーカー、つまり、アロザイム、マイクロサテライト、ミトコンドリアDNA、葉緑体DNA、AFLP、SSCP、ゲノム情報などの様々な遺伝子情報を駆使した研究成果をまず紹介する。実際のフィールドで分子生態的な研究がどのように行われているかがわかるように、最新の研究成果を紹介し、分析法の原理と概要、長所や短所、適用できる研究例、分析結果の検討および解釈に多くのページを割いた。
目次
第1部 遺伝子が語る森林のすがた―研究実例篇(遺伝子の指紋:AFLP分析を用いた森林構造の解明―ササ群落の隠された構造を暴く;ホオノキが語る近交弱勢の謎;マイクロサテライトマーカーで探る樹木の更新過程;遺伝子の来た道―ブナ集団の歴史と遺伝的変異 ほか)
第2部 きみにもできる遺伝子研究―研究手法解説(アロザイム実験法;RFLP分析法;PCR‐RFLP法;AFLP分析法 ほか)