内容説明
日本人に愛されながらも、「見分けることが難しい」と言われ続けてきたサクラですが、ポイントを押さえればそれほど面倒なものではない。本書では、野生種は分布域がある程度広い11種類、栽培されるものは見かける機会が多い52種類を厳選した上でその特徴を述べ、名前を調べやすくした。
目次
野生のサクラ(ヤマザクラ;オオヤマザクラ ほか)
栽培品/早咲き(カンザクラ‘カンザクラ’;‘カワヅザクラ’ ほか)
栽培品/同時期(エドヒガン‘イトザクラ’;コヒガン‘コヒガン’ ほか)
栽培品/遅咲き(‘イチヨウ’;‘アサヒヤマ’ ほか)
栽培品/二季咲き(‘フユザクラ’;コヒガン‘シキザクラ’ ほか)
著者等紹介
大原隆明[オオハラタカアキ]
1968年愛知県春日井市生まれ。東京都立大学理学部博士課程中退。富山県中央植物園主任。サクラ属の分類学的研究に携わるかたわら、富山県のフロラ調査にも精力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
53
最近あちこち早咲きの桜見行ってます。 桜って300種以上あるんですって。 栃木県の修道院育ち、オモイガワ、という品種が見てみたいです。ハートの花弁にかわいらしいピンク色。華やかポイ2023/03/01
ゆうゆうpanda
42
園芸種まで数えると300種類にもなる桜。この本に紹介されているのは63種類。葉に注目するのも大きなヒントとなるようだが…習得するには至らなかった。野生種だけ覚書。白い花と赤い若葉が同時に芽吹く山桜。北国にはそれより縁が赤い大山桜、皮は伝統工芸品になる。白くて花びらが細い霞桜は淋しい風情。白くて大き目俯いて咲く大島桜、葉は桜餅に。富士山麓に咲く豆桜は蕚筒が赤くて可愛い。高い山に咲く薄桃色の高嶺桜はまさしく高嶺の花。沢の傍に咲く丁子桜は緑の蕚筒が目立って地味。ソメイヨシノの片親の江戸彼岸、古木はほとんどこれ!2017/03/13
鯖
17
最近寿命を迎えつつあるソメイヨシノの代わりに、早咲きのサクラを植えるところが増えたように思う。春めき桜、伊豆の河津桜等等。個人的にはピンクが強いものより、やっぱり白で枝刺しでのクローンで増えない品種が代わりに出てくるといいなあと思ってるんだけど。ピンクが濃いと枯れかけの茶色が哀しい。吉野では運良く満開の時にいけたのに、葉と花が一緒に出てくることは知っていたが、理解しきれておらず、満開からずれちゃったなあってなったのを思い出したり。ホントに図鑑なので、ちょこっとエピやコラムもあるともっとよかったかも。2021/04/18
図書委員長
9
庭師さんからのお勧め本。今年はこのサクラハンドブック片手に色んな桜をみました。いつもとちょっと違う桜の楽しみ方ができました。ハンドブックは小さくて、持ち運びも便利!2017/05/13
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
7
サクラの種類ってこんなにあったんだ。借りた時期がソメイヨシノが終わりかけだったので、八重桜を堪能♪来年も借りようかな。2015/05/03