内容説明
スゲ属植物の図鑑は、これまで線画による図譜は出されているが、写真によるものはない。本書では、全形の生態写真と小穂のアップ写真、株の基部の写真を中心に、類似種との識別に特に重要である一部の種について、果胞や痩果の写真を組み合わせて示した。日本産のスゲ属植物の全種(252種)に、主要な16変種を加えた268種を項目化して収録している。
目次
小穂が1個のグループ(カンチスゲ節;ヒナスゲ節 ほか)
無柄の小穂を複数つけるグループ(コウボウムギ節;クロカワズスゲ節 ほか)
有柄の小穂を複数つけ、円錐状の花序をもつグループ(アブラシバ節;ハナビスゲ節)
有柄の小穂を複数つけ、総状の花序をもつグループ(ナキリスゲ節;アゼスゲ節 ほか)
スゲ属の帰化植物
著者等紹介
勝山輝男[カツヤマテルオ]
1955年神奈川県横浜市生まれ。東京農工大学農学部卒業。学生時代には山岳部に所属し、年間100日以上山に入っていたので、農学部卒というよりは山岳部卒。現在は神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員。神奈川県足柄下郡湯河原町在住。神奈川県のフロラを調べるところから植物の世界に入ったので、維管束植物ならば平均して手がけているが、カヤツリグサ科、イネ科、タデ科、アカザ科、ヒユ科など目立たない花をつけるものを多く扱ってきた。最近はスゲ属植物にどっぷりと浸かっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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