目次
総論 「行き倒れ」―移動する弱者とその救済
第1部 前近代日本の「行き倒れ」と家族・共同体―移動の視点(古代の「在路飢病者」と地域社会;道頓堀周辺の非人行倒れ;近世神宮領における捨子と行き倒れ―元禄~明和期の事例 ほか)
第2部 近現代日本の救貧と法制―弱者・病者の視点(近世・近代移行期における人の国内移動管理と四国遍路;戦前・戦時体制下の東京における「行き倒れ」の実態―「行旅病人」「木賃宿」「浮浪者」に関する調査の検討;近現代日本の連帯と救済の歴史にみる生存と国家・社会―命と生存の格差が容認される現代社会の形成過程とその構造的問題 ほか)
第3部 世界の救貧―比較の視点(講演 朝鮮後期の流民研究 朝鮮後期の流民研究(抄訳)
近代イギリスにおける救貧法制と「行き倒れ」の取扱い
植民地朝鮮における「行旅病死人」、その状況と対応行政)