内容説明
本書は、現代の被差別部落の歴史的前提となった近世被差別部落の歴史について検討したものである。
目次
第１部 近世の被差別民（日本中世の被差別民；近世封建制と部落の成立；部落成立に関する覚書；部落の成立と楽座政策；近世における職種差別の構造；近世被差別民の諸相；近世部落と地域的特質；被差別民の意識―近世における部落と天皇覚書）
第２部 研究展望（解放への展望を；部落史研究の新たな発展のために；前近代社会における身分制―一九七二年度の成果と課題；部落成立期をめぐる研究の現状と課題；前近代部落史研究の現状と課題―部落成立期の諸問題；地域における部落史研究の課題；部落史研究の新しい展開をめざして）
著者等紹介
脇田修［ワキタオサム］
１９３１年大阪に生れる。１９５３年京都大学文学部史学科卒業。１９６２年京都大学文学博士学位取得。１９６６年龍谷大学助教授就任。１９６８年大阪大学助教授ついで教授。１９９４年大阪大学停年退職、同名誉教授。１９９８年帝塚山学院学院長就任～２０００年退職。２０００年大阪市文化財協会理事長就任、現在にいたる。２００１年大阪市立歴史博物館館長就任、現在にいたる
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