出版社内容情報
日露戦争で満洲の権益を手にした日本は、それをどう国民に納得させたのか。奉天で商品展覧会を開き、学生を修学旅行で現地に送り、絵本やSPレコードで子供にまで語りかけ、東京に資源館を建てて満蒙の富を展示する――。本書は、政策史・外交史の枠で語られてきた満洲問題を、人々が何を見せられ、何を聴かされたのかという側面から描き出す。宣伝の担い手は政府や軍だけではない。新聞社も出版社も学校も、それぞれの思惑で満洲を語り、見せ、聴かせた。官の構想に民間が乗り、学校が運び、子供の絵本にまで行き着いたとき、「満蒙は我が国の生命線」という言葉は自明のものとなっていた。著者所蔵の図版・音源資料を多数収録し、宣伝する側とされる側の双方から満洲宣伝の実態とその効果に迫る。
【目次】
序章 満洲宣伝の実態とその効果―「生命線」満洲イメージの形成
本書の主題と問題の所在/先行研究の整理/視聴覚メディアを扱う意味/宣伝する側とされる側の関係/本書の構成
第一章 満洲経営論の萌芽と権益の獲得過程
日露戦争後のメディアにあらわれた満洲経営構想/奉天商品展覧会(一九〇六年)における官民の合同と挫折/満洲権益の獲得過程―撫順炭鉱返還要求と外務省
第二章 満洲を見せる試み―学生たちの満洲体験
満洲修学旅行の実施と学生の反応①―旧制学習院を中心に/満洲修学旅行の実施と学生の反応②―外地への扉としての修学旅行 神宮皇學館の事例から/[補論]東亜同文書院生の見た傀儡政権―昭和期の蒙疆旅行とその感想
第三章 視聴覚メディアが伝える満洲
目で見る大陸政策 子供向け媒体にあらわれた満洲イメージ/[補論]戦後の漫画における満洲表象―ひもと太郎『荒野の嵐』を中心に/プロパガンダとしての『講談社の絵本 満洲見物』/SPレコードで聴く満洲―演説・ドラマ・浪曲・観光案内
第四章 満洲経営の宣伝と調査研究事業
満洲産業建設学徒研究団の派遣と陸軍の構想/東京における満蒙資源館の設置と満蒙学術調査
終章
本書で得られた知見の総括/「生命線」満洲のイメージはどう形成されたか
あとがき
参考文献
索引
【目次】
序章 満洲宣伝の実態とその効果―「生命線」満洲イメージの形成
本書の主題と問題の所在/先行研究の整理/視聴覚メディアを扱う意味/宣伝する側とされる側の関係/本書の構成
第一章 満洲経営論の萌芽と権益の獲得過程
日露戦争後のメディアにあらわれた満洲経営構想/奉天商品展覧会(一九〇六年)における官民の合同と挫折/満洲権益の獲得過程―撫順炭鉱返還要求と外務省
第二章 満洲を見せる試み―学生たちの満洲体験
満洲修学旅行の実施と学生の反応①―旧制学習院を中心に/満洲修学旅行の実施と学生の反応②―外地への扉としての修学旅行 神宮皇學館の事例から/[補論]東亜同文書院生の見た傀儡政権―昭和期の蒙疆旅行とその感想
第三章 視聴覚メディアが伝える満洲
目で見る大陸政策 子供向け媒体にあらわれた満洲イメージ/[補論]戦後の漫画における満洲表象―ひもと太郎『荒野の嵐』を中心に/プロパガンダとしての『講談社の絵本 満洲見物』/SPレコードで聴く満洲―演説・ドラマ・浪曲・観光案内
第四章 満洲経営の宣伝と調査研究事業
満洲産業建設学徒研究団の派遣と陸軍の構想/東京における満蒙資源館の設置と満蒙学術調査
終章
本書で得られた知見の総括/「生命線」満洲のイメージはどう形成されたか
あとがき
参考文献
索引



