内容説明
蘇我馬子が創建し、弘法大師が中興した河内の古刹「龍泉寺」(大阪府富田林市)の歴史的研究。考古学調査による出土遺物、『春日大社文書』『龍泉寺縁起絵巻』などの史料のほか、龍泉寺庭園(国指定名勝)、仁王門(重要文化財)などの建築物、彫刻像まで詳細に検討。蘇我氏と仏教の関係を考察する。
目次
第一部 河内・蘇我氏・龍泉寺(龍泉寺の歴史;平石古墳群の被葬者像について;金山古墳と龍泉寺;から見た龍泉寺について;『龍泉寺縁起絵巻』について―「河内名所図会」との比較検討を通じて)
第二部 蘇我氏と仏教(仏教伝来年代の再検討;崇仏抗争(丁未の変)について)
第三部 龍泉寺に関する歴史および考古学的検討(龍泉寺の考古学的調査;龍泉寺出土軒瓦の編年的考察;富田林市竜泉硯石出土の蔵骨器について;龍泉寺庭園について;龍泉寺の彫刻像について;龍泉寺の建築物について;嶽山城(龍泉寺城)の興亡について
龍泉寺梵鐘銘について)
著者等紹介
中村浩[ナカムラヒロシ]
龍泉寺名誉住職、大阪大谷大学名誉教授、和歌山県立紀伊風土記の丘前館長。1947年生まれ。立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業。同志社大学大学院文学研究科文化史学専攻中途退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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