内容説明
最初の訪英(明治41~44年)は、20歳で父親加藤高明の駐英大使赴任に同行。エドワード7世に謁見、ウィンザー城やマナーハウスなどを訪問。オックスフォードの名門カレッジに入学。寄宿舎生活を送りながら旺盛な好奇心で英国文化を吸収している様子が伝わってくる。エドワード7世葬儀、ジョージ5世戴冠式に列席。英国の王侯貴族の世界に慣れ親しんだほか、婦人参政権運動、アイルランド自治運動、労働運動などの大衆運動にも関心をもった。2度目の訪英(大正4~5年)は、岡部長景と結婚して外交官夫人として。第一次世界大戦下、活気を失っていたロンドンの社交界の様子がよくわかる。
目次
岡部悦子日記(渡英記・滞英記(明治41年12月17日~44年9月9日)
帰朝記(明治44年9月10日~45年5月)
再外遊記(明治45年5月25日~大正元年9月)
渡米記(大正元年9月5日~2年1月14日)
再滞英記・帰朝記(大正4年1月1日~大正5年))
加藤高明宛岡部悦子・長景書簡
岡部悦子・長景宛加藤高明書簡
著者等紹介
君塚直隆[キミズカナオタカ]
関東学院大学国際文化学部教授。1967年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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