出版社内容情報
戦略論の古典的名著『戦争論』は正しく読まれてきたのか?
★東アジアの安全保障環境が悪化している今こそ
『戦争論』を正しく学ぶ必要がある。
『戦争論』の様々な解釈の要点をまとめ、クラウゼヴィッツの考え方を包括的に理解できる書!
目次
第1章 クラウゼヴィッツの生涯と『戦争論』の誕生
クラウゼヴィッツの幼年期/『戦争論』の執筆/『戦争論』の評価
第2章 観念主義者のクラウゼヴィッツvs現実主義者のクラウゼヴィッツ
観念主義者のクラウゼヴィッツ/クラウゼヴィッツの考えはいつ変わったのか/現実主義者のクラウゼヴィッツ/二人のクラウゼヴィッツ
第3章 政治、三位一体、政軍関係
政治の一つの「ツール」としての戦争/クラウゼヴィッツの後継者たちにとっての政治の重要性/クラウゼヴィッツの世界観/クラウゼヴィッツの社会像/三位一体―暴力/チャンス/政治目的/最高指揮官と戦時内閣―優先するのは政治か軍事戦略か/文民・軍による指揮―ビスマルクとモルトケの衝突/軍事計画の作成と民間人による指導の不足/第一次世界大戦―将軍たちの戦争
第4章 数字の先にあるもの
軍事的天才―指揮官の性格/重心/兵力の集中/精神力と意志の力/戦力の経済/摩擦とチャンス
第5章 防御・攻撃論、殲滅戦、そして総力戦
クラウゼヴィッツ―防御の優位/プロイセン~ドイツにおける防御と攻撃/フランスと「徹底攻勢」/その他の国における攻撃/「観念主義者としてのクラウゼヴィッツ」と彼の同時代の人々/決戦・殲滅戦についてのドイツ側の反応/デルブリュックと消耗戦略/英語圏におけるクラウゼヴィッツ/フランスにおける殲滅戦略/クラウゼヴィッツの亡霊/クラウゼヴィッツと総力戦
第6章 クラウゼヴィッツのさらなる応用
――コーベットと海洋戦、毛沢東とゲリラ
海に出るクラウゼヴィッツ―ジュリアン・コーベット卿/クラウゼヴィッツと「小規模戦争」、もしくはゲリラ/毛沢東とクラウゼヴィッツ
第7章 核時代のクラウゼヴィッツ
ソ連の戦略―戦争の必然性とクラウゼヴィッツ/クラウゼヴィッツと冷戦期の西洋の戦略/西洋の冷戦期の戦略家とクラウゼヴィッツの遺産/クラウゼヴィッツとエスカレーション/政策処方か、深淵な理論か/限定戦争と西洋の新クラウゼヴィッツ学派/ベトナム戦争―クラウゼヴィッツ派からの批判/ベトナム戦争から湾岸戦争
第8章 二一世紀におけるクラウゼヴィッツの有効性
クラウゼヴィッツの問題点/不変の戦争、あるいは永遠の変化/永遠なるクラウゼヴィッツ
原書注 【解説】
内容説明
戦略論の古典的名著『戦争論』は正しく読まれてきたのか?東アジアの安全保障環境が悪化している今こそ『戦争論』を正しく学ぶ必要がある。『戦争論』の様々な解釈の要点をまとめ、クラウゼヴィッツの考え方を包括的に理解できる書!
目次
第1章 クラウゼヴィッツの生涯と『戦争論』の誕生
第2章 観念主義者のクラウゼヴィッツvs現実主義者のクラウゼヴィッツ
第3章 政治、三位一体、政軍関係
第4章 数字の先にあるもの―天才、士気、戦力の集中、意志、そして摩擦
第5章 防御・攻撃論、殲滅戦、そして総力戦
第6章 クラウゼヴィッツのさらなる応用―コーベットと海洋戦、毛沢東とゲリラ
第7章 核時代のクラウゼヴィッツ
第8章 二一世紀におけるクラウゼヴィッツの有効性
著者等紹介
ホイザー,ベアトリス[ホイザー,ベアトリス] [Heuser,Beatrice]
英国グラスゴー大学社会・政治学部教授。専門は戦略論や欧州の安全保障体制など。フランスのランス大学で教鞭をとった後に英国ロンドン大学キングス・カレッジの戦争学科で長年教授を務める。ポツダム大学やドイツ国防大学などで教授を歴任した後に英国レディング大学政治・国際関係学科教授。オックスフォード大学で博士号(D.Phil)を修了。1961年タイ生まれのドイツ系イギリス人。多言語を操るマルチリンガル
奥山真司[オクヤママサシ]
1972年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で博士号(PhD)を取得。戦略学博士。国際地政学研究所上席研究員
中谷寛士[ナカタニヒロシ]
1988年生まれ。英国レディング大学大学院で博士号(PhD)を取得(ベアトリス・ホイザー教授に師事)。政治学博士。現在、航空自衛隊幹部学校航空研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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