内容説明
総力戦対応に向けた国家総動員体制の確立に「宣伝」はどのような影響を与えたのか?陸軍の情報・宣伝政策と大衆化を牽引した新聞・雑誌・ラジオ・映画・展示等のメディアの関係性を分析。従来の研究では等閑視されてきた戦間期の陸軍・民間・大衆の相互関係を理解する枠組みを提示。
目次
視角と課題
第1部 軍事活動の多義化と大衆社会への順応―一九一八~一九二九(シベリア出兵下の新聞操縦;陸軍省新聞班の設立;桜井忠温と軍事の大衆化;済南事件の善後処置)
第2部 陸軍宣伝の変容と国策主導に向けた展開―一九三〇~一九三九(浜口内閣期軍制改革問題と「満二十五年陸軍記念日事業」;満洲事変前後の陸軍宣伝;日中戦争前後の陸軍宣伝)
戦間期の陸軍宣伝と民間・大衆
著者等紹介
藤田俊[フジタタカシ]
北九州市立大学基盤教育センター准教授。1985年東京都生まれ。2008年中央大学文学部史学科日本史学専攻卒業。2019年中央大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程修了、博士(史学)。調布市歴史資料研究補助員、国際基督教大学高等学校非常勤講師、中央大学兼任講師などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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