内容説明
E.ルトワック、M.クレフェルトとともに“現代の三大戦略思想家”といわれたコリン・グレイ(2020年2月27日没)が、戦争の本質、戦争と平和の関係、戦略の実行、軍事力と戦闘、世界政治の本質、歴史と未来などを40の格言で解説する。
目次
1 戦争と平和(最も重要なのは戦争の「コンテクスト」である;戦争は平和につながり、平和が戦争になることもある ほか)
2 戦略(戦略に関する知識は致命的に重要だ 戦略研究の炎は灯し続けられなければならない;戦略は、政策や戦術よりも難しい ほか)
3 軍事力と戦闘行為(人間が最も重要である;軍事力は政治における最後の手段だ ほか)
4 安全保障とそれに対する脅威(苦しい時はまたやってくる;外には常に暴虐者や悪者、ならず者、そして愚か者がいるが、内にも害を及ぼしてくる奴らがいる ほか)
5 歴史と未来(本当に重要なものは変化しない 近代史は「近代的」にあらず;歴史は何かを「証明」するために乱用されることもあるが、それでも未来を見通すために我々に残された唯一のものだ ほか)
著者等紹介
グレイ,コリン[グレイ,コリン] [Gray,Colin S.]
1943‐2020。専門は安全保障、戦略研究、地政学、戦略文化など多岐におよぶ。1943年英国生まれ。1970年にオックスフォード大学で博士号(Ph.D.)を取得。英国やカナダの大学で教鞭をとった後、ニューヨークのハドソン研究所で研究員を務め、英米の二重国籍を取得。自らもワシントンにシンクタンクを設立し、レーガン政権では戦略アドバイザーを5年間務めた。1990年代半ばに英国ハル大学教授となり、2000年からレディング大学教授。2020年2月27日没
奥山真司[オクヤママサシ]
1972年生まれ。地政学・戦略学者。戦略学Ph.D.国際地政学研究所上席研究員、戦略研究学会常任理事、日本クラウゼヴィッツ学会理事。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で戦略学の第一人者コリン・グレイ博士に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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