誰が一木支隊を全滅させたのか―ガダルカナル戦と大本営の迷走

個数:

誰が一木支隊を全滅させたのか―ガダルカナル戦と大本営の迷走

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829507322
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

出版社内容情報



[]
著・文・その他

内容説明

ガダルカナル島奪回作戦(昭和17年)で一木清直大佐率いる約900名は1万人以上の米軍に挑み、あえなく全滅した。戦後、「一木は、わずかな兵力でも勝てると敵を侮り、敗れた後は軍旗を焼いて自決した」「一木の無謀な戦闘指揮が敗因」という評価が定着していたが、果たしてそうなのか?一木支隊の生還者、一木自身の言葉、長女の回想、軍中央部や司令部参謀などの証言をはじめ、公刊戦史、回想録、未刊行資料などを読み解き、作戦の実相を明らかにする。

目次

序章 事実と異なる「史実」―一木支隊をめぐる定説への疑問
第1章 なぜ一木支隊長は征くことになったのか?
第2章 なぜ一木支隊長は彷徨したのか?
第3章 なぜ一木支隊長は厳しい条件を受容したのか?
第4章 なぜ一木支隊長は攻撃を続けたのか?
第5章 なぜ一木支隊長は全滅させてしまったのか?
第6章 なぜ一木支隊長の教訓は活かされなかったのか?
終章 作為の「史実」―一木支隊全滅から見える日本軍の瑕疵

著者等紹介

関口高史[セキグチタカシ]
防衛大学校防衛学教育学群准教授。1965年東京生まれ。防衛大学校人文社会学部国際関係学科、同総合安全保障研究科国際安全保障コース卒業。安全保障学修士。2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

26
昭和17年8月7日に生起したガ島戦にて最初期に逆上陸し優勢な米軍の前に力戦空しく全滅に近い形で敗退したことのみが定説化している一木支隊と周辺の動きに改めて光を当てる力作。玉砕の嚆矢であり、戦争勝利のための陸海軍共調など望むべくもない大本営の粗雑な統帥の末、最前線の精兵が本領発揮できないまま非業に斃れた事例の典型ともいえる本件の検証は一人一人かけがえのない人生のある同胞だった将兵への手向けとかかる悲劇を生む危険を持ち続け何ら反省の無い日本人のガバナンスへの警鐘として意義深い。戦中を生きた父も一木支隊の名は2018/04/08

香菜子(かなこ・Kanako)

21
誰が一木支隊を全滅させたのか ガダルカナル戦と大本営の迷走。関口 高史先生の著書。終戦記念日の時期になると戦前の日本や太平洋戦争についての本を読みたくなる。誰が一木支隊を全滅させたのかについて明確な答えはないし誰が一木支隊を全滅させたのかについての正解を得ることはできないのかもしれないけれど、ガダルカナル戦と大本営の迷走による惨劇のようなことは二度と繰り返してはいけないことは誰にでもわかること。こうして好きな本を好きなだけ読めるのは平和があってこそだから。2022/08/17

フロム

15
一木支隊壊滅の真実を暴く!!位の勢いで執筆されているが実際の所、あまり新味は無く殆どが事実の再確認。ただ一木支隊長と隊の動きがそれこそ時間単位で追っているので現存する刊行物でこれ以上ガタルカナル攻防戦の発端と初戦が分かる本は存在しない。後、過剰に好戦的な規範の中で優秀とされる人間を先遣部隊の長にしたらそら見的必殺になりまわすわ。と当たり前の事に触れられているのも好感が持てる。文章が上手く読み易いが正直ある程度知識が無いときついと思う。トリビアが意外と多いのでこういうのが好きな人には楽しめる一冊だと思う。2018/07/02

アキ

13
NHKスペシャル「激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官」を録画したので、参考図書のつもりで図書館から借りて先に読む。物量で敵わぬ相手に対しては情報よりも精神で向かおうとした硬直した思考はもはや皇軍の宿命。冷徹な分析や不利な情報があっても、あくまでも作戦遂行、敢闘精神のもとでの前進を無理強いし、かつ万が一の責任回避にも長けた参謀本部の体質。そこから見えてくる、すべての責任は現地指揮官へという構図。負けを正しく認められないまま、正しい勝ち方にこだわり続けてきた皇軍。海軍の「責」と陸軍の「罪」は放置されたまま。2019/09/08

K.C.

8
太平洋戦争のターニングポイントとなったガダルカナル島の先頭に投入された一木(「いちき」ではなく「いっき」と読むらしい)支隊を巡り、資料を丹念に狩猟した著作。戦史では一木支隊がぼんくらだった「ということに」なっているが、実際はそうではないということを示す。 戦争(戦闘)とビジネス、違いはあるが、昨今の不祥事に重なる点が多数見え隠れして興味深い。一木支隊が投入されるに至った経緯から、大本営(本社)、現地軍師団(司令部)と支隊の意識の違いなど、名著「失敗の本質」で取り上げられるだけある。2018/06/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12627792
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。