陸軍省軍務局と政治―軍備充実の政策形成過程

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陸軍省軍務局と政治―軍備充実の政策形成過程

  • 大前 信也【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 芙蓉書房出版(2017/02発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 250p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784829507056
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C3021

出版社内容情報

昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」という新たな角度で分析。昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」という新たな角度で分析。陸軍予算編成の実態、陸軍と大蔵省・帝国議会との関係などの検討から政策形成の構図を解明する

第一章 政軍関係と陸軍省軍務局

政治介入の組織的基盤/陸軍における軍務局軍事課の位置/昭和11年7月陸軍省官制改正の経緯/昭和11年7月陸軍省官制改正の結果

第二章 陸軍予算編成の制度的枠組み

明治憲法下の予算編成過程/法規の定める陸軍予算の編成手順/予算についての各部局の権限(陸軍省、参謀本部、省部関係の規定)

第三章 予算編成をめぐる陸軍内の部局間関係

昭和戦前期の省部関係/軍務局軍事課による統制/軍事課予算班の部内統制/大蔵省の役割を担う予算班/統制の手段としての機密費/陸軍予算編成における軍事課‐主計課関係/陸軍予算の編成過程/一般新規要求と軍備充実計画/省議での調整とコンセンサス/軍備計画策定における参謀本部の役割

第四章 昭和10年度陸軍予算編成

軍事課予算班長の仕事/陸軍部内の予算編成作業/概算要求の大蔵省査定と陸軍/復活要求と陸軍/予算閣議での妥結/復活要求をめぐる紛糾/幕僚の進言と大臣の決断/参謀本部との覚書交換/予算審議に備えての議会対策

第五章 昭和8、9、10年度の陸軍機密費

機密費分析の意味/機密費の管理システム/陸軍予算の構成と機密費/機密費の取扱い規則の変遷/機密費関係書類の取扱い/機密費の使途と受領者/機密費の交付/満洲事件費機密費のボリューム/関東軍の機密費逆送/他省機密費との比較/二・二六事件に伴う機密費交付/機密費の使用報告/軍事課予算班による使途のチェック/機密費管理の実態/機密費と陸軍軍政/機密費と軍事課予算班長/機密費使途の陸相宛報告/参謀本部の謀略用経費/機密費掌握の意味

大前 信也[オオマエ シンヤ]
昭和34年(1959)奈良県に生まれる。慶應義塾大学文学部、京都大学法学部卒業、コーネル大学大学院アジア研究科修士課程修了、京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程研究指導認定退学。現在、同志社女子大学現代社会学部嘱託講師。専門は日本政治史。著書に『昭和戦前期の予算編成と政治』(木鐸社、平成18年)、『政治勢力としての陸軍―予算編成と二・二六事件』(中央公論新社、平成27年)、『国際環境の変容と政軍関係』(共著、中央公論新社、平成25年)など。

内容説明

昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」というこれまでとは別の角度で分析。陸軍予算編成の実態、陸軍と大蔵省・帝国議会との関係などの検討から政策形成の構図を明らかにする。

目次

第1章 政軍関係と陸軍省軍務局(陸軍における軍務局軍事課の位置;昭和一一年七月陸軍省官制改正の経緯;昭和一一年七月陸軍省官制改正の結果)
第2章 陸軍予算編成の制度的枠組み(法規の定める陸軍予算の編成手順;予算についての各部局の権限)
第3章 予算編成をめぐる陸軍内の部局間関係(軍務局軍事課による統制;統制の手段としての機密費;陸軍予算編成における軍事課-主計課関係;陸軍予算の編成過程;軍備計画策定における参謀本部の役割)
第4章 昭和一〇年度陸軍予算編成(陸軍部内の予算編成作業;陸軍と大蔵省;予算閣議での妥結;予算審議に備えての議会対策)
第5章 昭和八、九、一〇年度の陸軍機密費(機密費の管理システム;機密費の交付;機密費の使用報告;機密費と軍事課予算班長)

著者等紹介

大前信也[オオマエシンヤ]
昭和34年(1959)奈良県に生まれる。慶應義塾大学文学部、京都大学法学部卒業、コーネル大学大学院アジア研究科修士課程修了、京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程研究指導認定退学。現在、同志社女子大学現代社会学部嘱託講師。専門は日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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K

1
旧軍では、参謀本部と軍令部の作戦課の一部エリートに権限が集中したことはよく知られている。翻って、軍政における権限については一般には知られていない。本書は陸軍省軍務局軍事課(後に軍務課が独立)が予算編成や政策調整において莫大な権限を有していたことを記すものだ。例えば予算は経理局が担当だが、陸軍内の配分や大蔵省との折衝は軍事課が大きな役割を果たしていたという。現代の日本の安保政策における国家安全保障局、防衛省防衛政策局、外務省総合外交政策局等の主要部署の役割を考える際にも示唆に富む内容であった。2019/10/03

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