出版社内容情報
「エアシー・バトル」で中国に対抗できるのか?
アメリカを代表する国際政治学者が、中国に対する軍事戦略のオプションを詳しく解説した書の完訳版。
米中の地政学的な対立と、中国が突きつけている「アクセス阻止・エリア拒否」(A2/AD)戦略の脅威を明らかにし、後手に回っている米国の対応や、今後の選択肢について具体的に言及。米中の軍事面での対峙を鮮やかに描き出しているのが本書の特徴。
★エアシー・バトル構想とは
2010年のQDR(4年ごとの国防計画見直し)で発表された米軍の作戦コンセプト。中国が米軍の進攻を阻止しようとしているのに対して、米軍が打ち出した対抗手段。ステルス機やサイバーなどの能力を活用し、空母を中心とする攻撃力の発揮を目指している。
日本語版への序文
イントロダクション
第一章 新たな挑戦:中国の脅威
冷戦の終結/第一次湾岸戦争/台湾海峡危機/ コソボ/中国の軍事能力……
第二章 対応の出遅れ:米国の反応
中国のアクセス阻止・エリア拒否能力/中国の 意図/アメリカの国益/米国の抱える問題/戦 争遂行とエスカレーションのコントロール…
第三章 中国本土攻撃への道:エアシー・バトル
エアシー・バトルに対する評価/軍事的影響/ 政治的効果/核エスカレーション……
第四章 中国を締め上げる:間接アプローチ
遠距離海上封鎖/海洋拒否戦略
【解説】エアシー・バトルへの道(平山茂敏)
アーロン・フリードバーグ[フリードバーグ アーロン]
プリンストン大学教授。専門は国際関係、外交・防衛政策、東アジアの安全保障。ブッシュ政権ではチェイニー副大統領の国家安全保障担当副補佐官、2012年大統領選ではロムニー共和党大統領候補に外交政策を助言したことで知られる。
平山 茂敏[ヒラヤマ シゲトシ]
海上自衛隊幹部学校戦略研究室長。
平賀 健一[ヒラガ ケンイチ]
海上自衛隊幹部学校戦略研究室員。
八木 直人[ヤギ ナオト]
海上自衛隊幹部学校戦略研究室員。
石原 敬浩[イシハラ タカヒロ]
海上自衛隊幹部学校戦略研究室員。
後瀉 桂太郎[ウシロガタ ケイタロウ]
海上自衛隊幹部学校戦略研究室員。
奥山 真司[オクヤマ マサシ]
国際地政学研究所上席研究員。
内容説明
「エアシー・バトル」で中国に対抗できるのか?アメリカを代表する国際政治学者が、中国に対する軍事戦略のオプションを詳しく解説した書の完訳版。米中の地政学的な対立と、中国が突きつけている「アクセス阻止・エリア拒否」(A2/AD)戦略の脅威を明らかにし、後手に回っている米国の対応や、今後の選択肢について具体的に言及。米中の軍事面での対峙を鮮やかに描き出しているのが本書の特徴。
目次
イントロダクション
第1章 新たな挑戦:中国の脅威(挑戦の起源;作戦概念の発展;中国の軍事能力;結論)
第2章 対応の出遅れ:米国の反応(課題への反論;米国の抱える問題;比較のための判断基準)
第3章 中国本土攻撃への道:エアシー・バトル(作戦構想;エアシー・バトルに対する評価;政治的効果;核エスカレーション;エアシー・バトルの含意)
第4章 中国を締め上げる:間接アプローチ(遠距離海上封鎖;遠距離海上封鎖に対する評価;海洋拒否戦略;海洋拒否に対する評価)
まとめ(戦略の諸要素;検証の不十分な問題)
著者等紹介
フリードバーグ,アーロン・L.[フリードバーグ,アーロンL.] [Friedberg,Aaron L.]
1956年米国生まれ。1987年からプリンストン大学教授。専門は国際政治・外交・防衛政策・東アジア等。ジョージ・W・ブッシュ政権においてはディック・チェイニー副大統領の国家安全保障担当副補佐官、2012年の大統領選では共和党の大統領候補ミット・ロムニーのアジア太平洋分科会の共同議長を務めた。2016年の大統領選ではマルコ・ルビオ候補の安全保障チームに参加
平山茂敏[ヒラヤマシゲトシ]
1等海佐。防衛大学校(電気工学)卒、英国統合指揮幕僚大学(上級指揮幕僚課程)、ロンドン大学キングスカレッジ(防衛学修士)。護衛艦ゆうばり艦長、在ロシア防衛駐在官、海上自衛隊幹部学校研究部長付、海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部戦略研究室長などを経て、防衛大学校防衛学教育学群教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hurosinki
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てっき
蟹
さっきぃ☆