内容説明
陸軍を中心に、海軍・外務省・宮中などが対米戦争を決意するまでの経緯と政策の決定、執行の詳細を、徹底的な資料分析によって明らかにした論考。
目次
第1部 太平洋戦争開戦とハル・ノート(東郷外相就任の経緯と外務省内の様相;「国策再検討」;新「帝国国策遂行要領」の執行過程―対米交渉以外;新「帝国国策遂行要領」の執行過程―対米外交;開戦の決定とハル・ノートの接受;ハル・ノートのその後;残された課題)
第2部 破綻した陸軍の対ソ戦略と「関特演」(満洲事変が招来したもの;日中戦争の勃発から欧州新局面の到来まで;独ソ開戦後の対ソ戦略;北進論と「関特演」の発令;北進断念の意思表示と「関特演」のその後)
第3部 太平洋戦争開戦決意と陸海軍の相克(南方への方向転換;国力判断と対米不戦の国策;南部仏印進駐;全面禁輸を迎えて;日米首脳会談構想の挫折;陸海軍の相克;太平洋戦争開戦決意)
著者等紹介
安井淳[ヤスイアツシ]
1942年関東州大連市生まれ。1965年京都大学工学部数理工学科卒業後、自動車メーカーに就職。社命にて1969年から1年間東京大学生産技術研究所研究生(機械力学専攻)となる。2002年から4年間横浜市立大学国際文化学部および大学院の科目履修生、2008年國學院大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了、2011年日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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