内容説明
1609年の薩摩藩による琉球侵攻を庵美諸島の視点で再検証。鹿児島県徳之島町で開催されたシンポジウム(2009年5月)の全記録。
目次
総説 東アジアの変動、奄美と琉球の変容
基調講演 薩摩による直轄支配と冊封体制下の奄美諸島
シンポジウム 未来への道しるべ薩摩藩奄美琉球侵攻四百年を再考
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水海 瞬
1
奄美群島については、この本で初めて知った。
aRa
1
奄美群島は、薩摩の琉球侵攻の経路であり、抵抗なく、恭順したイメージを持っていたが、この本で、徳之島では、「秋徳湊の戦い」など激しい抵抗の戦いがあったと知った。鉄砲隊中心の薩摩軍に徳之島の抵抗は、多数の犠牲者を出し、降伏した。 奄美群島は、琉球王国の時代、琉球侵攻後の薩摩による直轄統治の時代、また、琉球王国に統治される以前の時代に大きな別れる。 奄美群島の歴史にも興味が湧いた。奄美群島の位置付け、琉球、薩摩、日本本土と関わりなど奄美群島の歴史も勉強してみたいと思った。2023/03/02