出版社内容情報
中国関連記述を中心に、めまぐるしく変わる最近の情勢を大幅に加筆した改訂新版。すさまじいスピードで軍拡を進める中国、国際テロと大量破壊兵器が結びつく危険性の増大、サイバー攻撃の脅威など安全保障環境は大きく変化している。
内容説明
懸念国家(中国・北朝鮮・ロシア)の実態、同盟・友好国(米国・韓国など)の動向を“インテリジェンス”の視点で分析。
目次
第1章 インテリジェンスとは?
第2章 カウンター・インテリジェンス
第3章 安全保障環境
第4章 懸念国家
第5章 国境を越えた脅威
第6章 同盟・友好国の動向
著者等紹介
太田文雄[オオタフミオ]
昭和23年東京生まれ。昭和45年防衛大学校卒(14期)。昭和63年「ゆうぐも」艦長。平成6年第1(その後第64)護衛隊司令。平成8年から約3年間、在米日本大使館国防武官。平成13年から17年まで防衛庁情報本部長。平成15年ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院にて国際関係論博士号取得。平成17年退官(元海将)。現在、防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長兼政策研究大学院大学安全保障・国際問題博士課程教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さいごの砦
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米、豪などの同盟友好国や、北朝鮮、中、露といった懸念国家の政策、大量破壊兵器やテロの脅威の現状を分析しているのが本書です。 特に情報組織の比較においては日本がいかに脆弱であるかがよく分かりました。 日本では今ある脅威が起きるか否かで議論されますが、欧米の優秀な情報組織はすでに起こるものと仮定して対策を急いでいます。その結果幾つかのテロ計画を頓挫させることに成功しています。しかし、それでも防ぐのは困難極めていることは現状の通りです。 人と制度を確立して、情報力を強化させる必要性を強く感じました。2016/09/20