内容説明
戦後から現在までのアメリカの国家戦略を決定的にしたスパイクマンの名著の完訳版。ユーラシア大陸の沿岸部を重視する「リムランド論」を提唱するスパイクマン理論のエッセンスが凝縮された一冊。現代の世界政治、国際情勢を見るための重要なヒントを与えてくれる原著の地図51枚を完全収録。
目次
1 戦時と平時における地理
2 世界の地図化
3 西半球のポジション
4 ユーラシア大陸の政治地図
5 安全保障の戦略
解説 米国の世界戦略とスパイクマンの理論―訳者あとがきと解説
著者等紹介
スパイクマン,ニコラス・J.[スパイクマン,ニコラスJ.][Spykman,Nicholas John]
1893‐1943。オランダ出身の元ジャーナリスト/イエール大学教授。20世紀のアメリカを代表する外交戦略家および地政学者。カリフォルニア大学で博士号取得後、イエール大学の国際学部主任教授、国際研究部の初代所長などを歴任。地政学ではユーラシア大陸の周縁部の重要性を説く「リムランド論」を主張したことで有名。第二次大戦勃発直後に地理学の分析を元にして「将来は日・独との同盟が必要になる」と主張して、当時の米国内で激論を巻き起こす。アメリカの冷戦期の「封じ込め政策」の創始者と言われ、現在のアメリカの世界戦略理論の基礎を作る。1943年にガンのために49歳の若さで死去
奥山真司[オクヤママサシ]
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学卒業。現在、英国レディング大学大学院戦略学科博士号課程に在籍中。米国地政学研究家、国際平和協会主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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