内容説明
なぜ、こんな戦争を始めたのか?近衛首相の辞表提出から開戦までの期間の史料を「官僚と政治」の視点で丹念に分析!開戦への意思決定プロセスに大きく関わった「官僚」の行動に焦点を当て、欠陥を内蔵した国家のシステムと連動し、国家と国民を破滅にひきずりこんでいった過程を明らかにする。
目次
第1章 近衛内閣総辞職(近衛の辞表棒呈;泥沼に陥った支那事変 ほか)
第2章 近衛総理の裁断(荻窪会談前夜;荻窪会談 ほか)
第3章 後継首班選びが岐路(「東條総理」は破滅への道;近衛に大命再降下―木戸の選択肢(1) ほか)
第4章 開戦への道(仕切直しの国策再検討;重臣会議の召集 ほか)
第5章 開戦後の木戸と東條(木戸の決断;東條の決断)
著者等紹介
安井淳[ヤスイアツシ]
1942年(昭和17年)、関東州大連市に生まれ、敗戦後の1947年、家族とともに内地に引揚げる。1965年、京都大学工学部数理工学科卒業、自動車メーカーに就職。2002年定年退職後4年間、横浜市立大学にて日本史を履修、2006年4月、國學院大學大学院文学研究科・日本史学専攻に入学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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