出版社内容情報
アジアや南太平洋で激しい戦闘が行われている最中の昭和18年6月から20年6月まで、大本営が作戦・戦闘の詳細を克明に分析して「戦訓=戦いの教訓」として全軍に配布していた軍事機密史料があった!
1.『戦訓特報』『戦訓報』『戦訓速報』『放送戦訓』『技術戦訓』の5種の史料は、終戦時の文書焼却措置に よって全て失われたとされていたが、戦後アメリカからの返還文書の中から発見されたのを機に、防衛研 究所が再収集に乗り出し、旧軍人の協力などを得て60~70%まで復元された。
2.第一線の部隊が戦闘の実態をどのように報告し、陸軍中枢部はそれをどう評価し活用したかを知るため の最高レベルの史料。後世の史書からは分からないリアルタイムの日本陸軍の姿が浮き彫りになる。
3.対米戦に負け続けたのはなぜか? 戦いの教訓を活かせなかったのはなぜか? 日本陸軍の戦略の失敗 を生の史料で検証できる貴重な史料。
4.この膨大な史料群を長年にわたって研究し、『日本陸軍「戦訓」の研究』(小社刊)を著した白井明雄 氏が丁寧な編集を施し、解説を付している。
<構成>
第1巻 『戦訓特報』<1>
第2巻 『戦訓特報』<2>
第3巻 『戦訓報』
第4巻 『戦訓速報』
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