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「在中二世」が見た日中戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829503218
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

内容説明

満州事変から太平洋戦争までの激動の時代、「外地」に住む少年が見たものは…?学校生活、軍国主義教育の浸透、中国人・欧米人との関わり、日本軍の蛮行、天皇制への疑問、日本人のアイデンティティなど、歯に衣きせぬ筆致で「大人の論理」を徹底的に批判する。

目次

第1部 「満州事変」から「シナ事変」まで―一九三一年~一九三七年(満州事変起こる;青島の日本人を守った海軍陸戦隊;中国の港には外国の軍艦は自由に出入り;平穏な日々;青島の日本人社会と「内地」へのあこがれ ほか)
第2部 「盧溝橋事件」から「真珠湾攻撃」まで―一九三七年~一九四一年(シナ事変の勃発と一時引き揚げ;汚なくなっていく町並み;占領国民と被占領国民;堕ちた虚像“栄光の日本軍”;目の前で見た日本軍の暴状 ほか)

著者等紹介

若槻泰雄[ワカツキヤスオ]
1924年中国山東省青島市で生まれる。1952年東京大学法学部政治学科卒業(1944年9月近衛歩兵第八連隊に現役入営、1945年9月復員)。農林中央金庫、日本海外協会連合会(現、国際協力事業団)などを経て、玉川大学農学部教授(国際人口移動論)、1990年定年退職
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

19
「在中二世」とは著者の造語で、戦前〜戦中に中国で生まれ育った居留民二世のこと。本人も青島出身、中学一年の年に日中全面戦争が始まった世代である。大陸に展開した日本人社会の実相を伝える貴重な証言の数々。同じ居留地でも上海や大連の方が格上で、青島っ子には劣等感があった。「内地は素晴らしい」と聞かされて育ったが、初めて訪れた東京は雑然たる不潔な町並みで幻滅した(青島はドイツ人が計画的に作った植民都市)。また、居留地では肉体労働=中国人という思い込みがあったから、内地で日本人の下層労働者を見た時には違和感を覚えた。2025/10/01

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