海軍病院船はなぜ沈められたか―第二氷川丸の航跡

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829503003
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

オランダの客船オプテンノール号は、病院船として就航直後に日本海軍に拿捕された。日本海軍は、天応丸・第二氷川丸と名前を変えて終戦までこの船を南洋海域で病院船として使った。しかし終戦直後の8月19日未明、この船は舞鶴鎮守府防備隊の軍人13人の手で秘密裏に舞鶴沖27キロまで曳航され、爆雷を仕掛けられ海底に沈められてしまう。なぜ「病院船」を沈めなければならなかったのか?国際法に反した拿捕の発覚を恐れたからか?それとも「病院船」とは偽装だったのか?数奇な運命をたどった一隻の船の軌跡を関係者の証言と文献から明らかにした迫真のノンフィクション。

目次

若狭湾の海底に眠る沈没船
スラバヤ沖海戦とオプテンノール号
マカッサルの九か月
海軍病院船天応丸
日赤第五〇八救護班
天応丸、最後の航海
極秘日誌でたどる病院船第二氷川丸の航跡
最後の航海
霧の盆地、三次の敵国人抑留所
オプテンノール号事件を追求するオランダ
幻の「財宝伝説」
それぞれの戦後

著者等紹介

三神国隆[ミカミクニタカ]
1942年生まれ。甲府一高、早稲田大学政治経済学部卒業後、64年東京12チャンネル(現、テレビ東京)に入社し、記者としてニュース報道を担当。66年同局を退社後、フリー記者として週刊誌を中心に、政治・経済・社会問題などの取材、コラム執筆に携わる。この間、夕刊紙、編集製作会社などで編集、取材業務に関わってきたが、96年再びフリーランスに。近現代史、とくに昭和史に興味を持ち、文筆生活の軸としている
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