内容説明
日本陸軍軍人の中で辻政信ほど毀誉褒貶の分かれる人物はいない!ノモンハン事件の“陰の主役”辻政信の人間像に迫るドキュメント。
目次
ふるさとの声
士官学校の放火者
舞台は関東軍へ
舐められた軍司令官
ノモンハンの戦没者
御難の須見連隊長
敗戦の責任コンビ
対ソ決戦を覚悟
紛糾する東亜連盟
開戦論の急先鋒〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャズクラ本
1
部下に敵兵の人肉を食わせるとか、正気を疑う。しかも、それが些末なことに思えてしまうほどの出世欲と権謀術数。ここに書かれていることが事実であり且つ真実なら、衝動的な犯罪など可愛く思える。現代でも会社のパワハラが問題になるが、戦時下の極限の状態で喚起される栄達欲は、比較にならないほどの悲劇を生む。司馬遼太郎がノモンハンを調べていて、調べれば調べるほど気分が落ち込んでいく人物がいると書いているが、それはこの辻政信ではないか。機会があれば他の著者のものにも当たって、辻政信という人間を調べてみたい。2019/03/20
えふぇくたー
0
この手の本は著者の立場が違うと内容も全然違うから複数読まないといけないんだが、まあ一種の化け物なのは間違いない。 2017/12/10