内容説明
明治後期、中国福建省の華僑により長崎に設立された企業「泰益号」。昭和戦前期まで、中国・台湾・朝鮮・香港・東南アジアとの貿易を営んでいた泰益号の商業書簡約25,000通と帳簿類58冊を調査・分析し、国際的な貿易ネットワークの実相を明らかにする。
目次
第1部 長崎華商泰益号貿易網の形成「1901‐1910」(創業初期泰益号の貿易網の形成;泰益号店主の家族主義とその商業活動)
第2部 長崎華商泰益号貿易活動の盛衰「1911‐1940」(泰益号と重要取引先との貿易活動の拡張;泰益号と重要取引先との貿易活動の衰退)