出版社内容情報
ファンタジア文庫25周年を記念して、今読んでも色褪せない物語を復刊! 自称『勇者の代理人』の明るく元気な少女と、香茶を愛す菜食主義の風変わりな竜との心温まるロマンティック・ファンタジー。
内容説明
自称『勇者の代理人』エチカ・ライプニッツは明るく元気な少女。聖“デルフォイ”の森に魔竜が棲むという噂を信じ、街の人々には馬鹿にされながらも自分が退治すると誓っていた。そんなエチカは、森の奥にある洞窟で人類の天敵、魔竜スピノザを本当に発見する!ところが邪悪な敵であるはずのスピノザは、香茶を愛す菜食主義の竜だった!?元気な少女と風変わりな竜との触れあいを描いた、心温まるロマンティック・ファンタジー。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
第9回ファンタジア長編小説大賞(現:ファンタジア大賞)準入選作『ドラゴンズ・ウィル』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
4
本編の方は文庫版を持っていたのでそちらで読んだ。短いなれど短編は後日談としてよく出来てるしラストの開かれた感じが良いので併せて読まれるべきでしょう。そういう意味で確かに完全版といえる一冊。2013/10/02
ひのえ
3
菜食主義でお茶好きの竜と、明るく元気な少女の話。面白かった。文章は少し荒削りな気もするが、登場人物の考えなどはしっかりと書いてあり、読みやすい。どこか演劇みたいな感じがした。そこそこ古い作品に言うのもなんだが、先が読めてしまうので「やっぱりそうなったか」となったのが残念ではある。序盤から中盤、中盤から終盤への展開はスムーズで、テーマというか意向がわかりやすいが、場面がころころ変わるのは勘弁。文句を一つ。値段が高いよ。2014/03/03
三沢まりの
1
24年ぶりに読み、24年前と同じくらい泣く😭 平和主義の竜と英雄代理人の少女の物語。ライトノベルという単語が無かった時代の作品、ジュブナイルっぽく表現が幼めだったり、ありきたりかもしれないストーリー展開はあるのだけれど、キャラクターの造形が良くて、泣いちゃう。ご都合主義で綺麗事かもしれないけど、泣いちゃう。ほんと好き。2022/06/24
じお
1
★★★★☆ 科学によって幻想が少しずつ駆逐されていく世界、明るくて負けん気の強い少女と、ユーモラスな竜との触れ合いを中心に描かれたファンタジー作品。今じゃラノベ界の大家でもある榊一郎のデビュー作。それだけに各所にアラのようなものが見られるが、キャラクターはしっかりと立っているし、文章もスッキリと読みやすく、シナリオもオーソドックスながら読ませるモノに仕上がっている。何より私自身がこの頃の作品が好きなので読んでいてすごく楽しめた。評価はそんな訳で少し盛ってますが、良作である事は間違いありません。2014/10/09
UMA
1
やっぱり面白かった~♪ ドラマガの短編も載ってたのは嬉しいなぁ。もう読めないと思ってたし。 何度読んでも泣いちゃうよ。 ただ、完全版でこの値段なのに挿絵なしなのが、トッテモ残念だぁ~。 短編だけでも挿絵は欲しかったなぁ。2013/09/24