内容説明
「百人の人間から“嗅覚”の賦与を受けるのと、一匹の犬から受けるのとではどちらがよいでしょうか」。グロヴァーマン公爵はグボーンに仔犬を贈呈し、兵士やグボーン自身に犬から賦与を受けるよう進言した。しかし、それは忌み嫌われる“狼卿”になるということだった。激しい拒否を示すイオーメだが、我が子を守るために仔犬を受け取る。ミリマもまた、闘いのために犬からの賦与を受けることを決断するのだった―。グボーンは“地底の怪物”から人類を守るため、父の敵である大王アーテンとも手を組もうと試みる。その大王アーテンは“碧の塔”の賦与者を皆殺しにし、グボーンは賦与を失ってしまう。そしていま、さらにグボーンを誘い出すかのように軍をカリスに向けていた。さまざまな思惑をもった人々がカリスに集結する。そしてその地では“地底の怪物”たちの恐ろしい計画が進んでいた。グボーンと大王の前にあるのは、和平かそれとも全面戦争か―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
2
4冊ぞろいのシリーズの最終巻。3年越しで読み終えた。大真面目に書いているけれど、とんでもなくバカバカしくて奇天烈なファンタジー。それでも読ませてしまうのだから、すごいと言えばすごい。4巻目の終わり方を見ると、この物語には、続きがあるはずなのだけど、この奇天烈ぶりでは、たぶん翻訳はされないのだと思う。皆さん書いてるけれど、続きが読みたい(笑)。2016/04/18
コウヤ
1
続きはまだかな。
フタ
1
ミリマかわいそう・゜・(ノД`)・゜・ そしてまだ終わってなかった!2010/02/06