内容説明
芥川賞作家でもある著者が、五十年に及ぶ俳句交遊のなかから忘れ得ぬ俳人三十余名を選び、その秀句を自在に鑑賞。俳句とは何かを問いつつ俳句のたのしさを軽妙に語る。
目次
境涯俳句―岩田昌寿
固有の芸―永田耕衣・本土みよ治
凡愚の至情―石塚友二
花鳥諷詠―川端芽舎・京極杜藻
煩悶と諦念―芝不器男・五十崎古郷
素朴な自然観賞―田中牛次郎・山田文男
文人俳句―村山古郷・多田裕計
文人の初心―長谷川朝風・上林暁
謙譲のこころ―西島麦南・大仏次郎
近代抒情―高屋窓秋・石田波郷
言葉と心―高屋窓秋・三橋鷹女
男の道、女の道―石田波郷・橋本多佳子
配所の月―赤城さかえ・村越化石
俳諧遊魂―石橋秀野・中川宋淵
師弟の道程―原田浜人・杉田久女
花鳥泡影―阿波野青畝・後藤夜半
末期の目―石川桂郎・斎藤玄
仮の世の雪―飯田龍太
