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内容説明
「噂は聞きましたか?『六月の花嫁』について」。きょとん、とする藤森里見に生徒会長補佐の真行寺遼一は楽しげに微笑む。「里見くんに、和美ちゃんの、花嫁になって欲しい。そういうことですよ」。その言葉に、真っ赤になって俯く黒河和美。「…がんばれる」。ぎゅ、と両手の拳を握り締めてエールを送る辻宮常磐。「…」苛立たしげに靴で床を叩く梅園桔梗。固まる里見に、微笑む遼一。弥生坂高等学校の伝統行事、『六月の花嫁』。それは、選ばれた「花嫁」の相手の座をかけ争う、全校を上げての人気コンテスト。しかし、男女比率1:9の弥生坂では花嫁は♂。そして今年の花嫁役には里見が選出!?かくして里見を巡る熾烈な争いが勃発する!十年前の約束の少女は、本当に和美なのか?真相は謎のまま、生徒会の思惑に翻弄される里見だが―。
著者等紹介
壱乗寺かるた[イチジョウジカルタ]
鳥取県在住。第三回富士見ヤングミステリー大賞、井上雅彦賞受賞作「さよならトロイメライ」シリーズでデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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