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内容説明
デパートでの爆弾事件のあと、入院してしまった僕のところへみんながお見舞いにやってきた。僕が志乃ちゃんとなごんでいると、キララ先輩が、かつて僕ら3人で解決した「リゼィエの日記」の話を語り出した。その本を読んだ者は不幸になるという呪いの書。当時の僕は、まだ再会したばかりの志乃ちゃんの扱い方がよく分かっていなくて、いとも簡単に事件の真相にたどりついてしまう彼女のことが怖かった。その呪いの書に関する殺人事件が再び起きたと、キララ先輩は言うのだが―。あの時は逃げてしまった僕だけど、今度はちゃんと志乃ちゃんの心ごと受け止めたいって思うんだ。善意の奥に潜む悪意に、支倉志乃が鋭く斬り込む、シリーズ第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
4
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) デパートでの爆弾事件のあと、入院してしまった僕のところへみんながお見舞いにやってきた。僕が志乃ちゃんとなごんでいると、キララ先輩が、かつて僕ら3人で解決した「リゼィエの日記」の話を語り出した。その本を読んだ者は不幸になるという呪いの書。当時の僕は、まだ再会したばかりの志乃ちゃんの扱い方がよく分かっていなくて、いとも簡単に事件の真相にたどりついてしまう彼女のことが怖かった。その呪いの書に関する殺人事件が再び起きたと、キララ先輩は言うのだが―。2007/08/24
ソラ
2
【整理・再読】2021/07/25
ちゃか
1
「誰もが、優しすぎたのだ。そして、誰にも優しさが足りていなかったのだ」。呪いの書物は実在するか。そもそも呪いとは。なぜそういったいわくつきの本が作られたのか。そこに至るなぞとは。行動には理由があって、善意に基づいていようと結果がどう転ぶかはわからないといった感じで。2012/04/27
たくぞう
1
見事なまでの安楽椅子探偵。しかし事件そのものより、ラストで珍しく『僕』に言いくるめられた志乃ちゃんにすべて持って行かれた感。ところでp.117、浦島太郎の鬼退治なんて記述があるけど、校正の人仕事してください。2010/07/25
有無(ari-nashi)
1
再読。今と昔の二人の距離というか、主人公の理解できない者に対する姿勢の変化が大きい。理解できないものでも、たしかに存在する。2009/07/23