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内容説明
雪に閉ざされたルルブの山中で、難破した飛行船から双子の少女ウミとハナを助けたアラタ。額に傷跡を持つ、強い瞳の少女ウミと、無口で内気なハナ。対照的な二人の少女の美しさと不思議な存在感にアラタは興味を覚えるが、吹雪を避け駆け込んだ収容所で、囚人の一人が突如、ウロコ状の奇妙な水疱を発疹し死亡するという事件が起きた。そしてその奇病が収容所に蔓延すると、ウミはアラタたちにハナを預け姿を消す。(あの少女が来てからだ)村の神父見習い、アラタの兄エイトは、収容所にやってきた監査官と共に、密かにウミを調査し始める。その頃、行くあてをなくしたハナの面倒をみるアラタの身体に、異変が現れ始め―。ヒドラ―それは夜空を泳ぐ独りぼっちの星。