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内容説明
桜の森の奥、彼女は震えていた。切りそろえられた前髪に、花びらをほつれさせて。その姿を見た瞬間、僕は―。立花山学園の一隅に佇む木造学生寮・うれしの荘への入寮日、僕・甘利直志は本多瀬名さんに出会い、恋に落ちた。彼女も新入寮生だった。ワガママで横暴な従姉妹・鷹姉が寮長だから、甘い生活なんて考えてなかったのに、本多さんと始めた寮生活は、心がざわめくことばかり。本多さんは、窓際の席が嫌いらしい。何かを決意してこの寮に来たらしい。感動すると、ぱんっと手を叩くクセがあるんだな。…可愛いな。なぜか鷹姉に邪魔されてばかりだけど、僕は彼女に見つめられるたびに胸を高鳴らせ、彼女を知るたび深い喜びに浸される。もっと本多さんを見つめていたい。本多さんのことが知りたい。僕は本多さんという女の子の謎を解きたい。そして、彼女を笑顔にしたいんだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩川あかり
2
ギャルゲのノーマルルートみたいな印象。ミステリ必要だったのかな、と思うくらい2013/11/08
双海(ふたみ)
1
好きなイラストレーターだったので購入しました。
schizophonic
1
冷蔵庫でぬいぐるみを冷やす?一見、なんの意味もないと思われる行動には、実は合理的な理由があったのです。 冷蔵庫とぬいぐるみ。それ自体は日常にありふれたなんでもないものが、組み合わせ次第で不可思議な謎になり、見方を変えることで、非合理な現象が合理的な行動の結果に様変わりする。冒頭の謎には、ささやかながらも、ミステリならでは面白さが凝縮されているように思います。 それ以外は、無理になんでもないことを謎にしている感が強く、なにもそんなに難しく考えなくてもという気にさせられるのが残念です。2012/03/22
こんこん
0
もうちょっと謎成分が強ければなあ……。確かに方向性としては、ひとつの理想形だと思います。2010/06/09
永山祐介
0
富士見ミステリーの目指すべき方向は本来これだったはずなんだよなあ。日常系ミステリと、ラブストーリー。2006/06/24