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内容説明
『ゆびきりせんぼん、嘘ついたら―』西村先生の太い小指と、あたしの小さな小指がからまったのは、ほんの二日前のことだったのに。どうして?一体何が起こったの?「どこまで覚えてる?」このカリフォルニアで出会った綺麗で聡明な友達・ミシェルの優しい声が聞こえる。「西村先生の家に行って…ベランダから入って」そう。あたしは見た。約束の日、噂の“死のカード”を見に家を訪れたら、先生が死んでいた。するとミシェルは死体を調べだしたのだ。冷静に。ねぇ、どうしてそんなに落ち着いてるの?―慕っていた講師の死を契機に、不可解な数学者連続殺人事件に踏み込むミシェルと真純。協力して事件に迫りながら、真純の疑問が育つ。ミシェル。あなたは誰なの?二つの連続殺人事件と、二人の少女が織りなす真実の方程式とは。凛々しくもせつない第5回富士見ヤングミステリー大賞奨励賞受賞作。