富士見ミステリー文庫
平井骸惚此中ニ有リ〈其5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829163160
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「何だって小生までそのパーティとやらに出席することが決定してるンだい!?」唖然・呆然・驚愕の河上君の声が、辺り一体に響き渡った、師走の帝都―。探偵作家・平井骸惚の元で弟子修行を続ける河上君。涼嬢たっての頼みで、涼嬢の級友の婚約披露パーティに出席することに。一方、骸惚先生の元にも、震災以来懇意にしている異母弟・大江内伯爵から慈善夜会のお誘いが。正月は共に過ごすという約束のもと河上君は涼嬢と、骸惚先生は澄夫人と溌子嬢を連れそれぞれパーティへと赴くことに相成りました。しかし。豪奢なお屋敷で慣れぬ盛装に四苦八苦の河上君と涼嬢は、燃え上がる死体と首のない死体を発見するハメに。同じ頃、大江内伯爵邸でも、首のない死体が見つかり…。帝都の西と東で起こった二つの事件。共通するのは、首なし死体。骸惚先生と河上君、師匠と弟子がそれぞれの場所で謎に迫る―。大正の御代が終焉を迎えつつある帝都を舞台に描く、本格推理譚、此処に完結。

著者等紹介

田代裕彦[タシロヒロヒコ]
第三回富士見ヤングミステリー大賞「平井骸惚此中ニ有リ」で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

2
【読メ登録以前読了作品】 正月は共に過ごすという約束のもと河上君は涼嬢と、骸惚先生は澄夫人と溌子嬢を連れそれぞれパーティへと赴くことに相成りました。しかし。豪奢なお屋敷で慣れぬ盛装に四苦八苦の河上君と涼嬢は、燃え上がる死体と首のない死体を発見するハメに。同じ頃、大江内伯爵邸でも、首のない死体が見つかり…。帝都の西と東で起こった二つの事件。共通するのは、首なし死体。骸惚先生と河上君、師匠と弟子がそれぞれの場所で謎に迫る―。2008/04/21

アツシカ

1
平井骸惚これにて完結。巻数が進むごとに面白くなっていくとてもいいシリーズだった。今回は首切り殺人事件。ミステリでありラブコメでもあり河上くんの成長譚でもある本シリーズのラストにふさわしい内容だった。涼さんの最後のセリフがとっても良かった。骸惚先生と澄さんの過去編も見たかったな2017/03/08

shimo1108

1
河上君、骸惚先生の師弟それぞれが別の場所で殺人事件に遭遇する。大正ミステリ風シリーズの完結巻。素人探偵というものを通じて河上君の成長を見れて良かったと。あとがきでの完結させた理由を読んでなるほどなと。作中でも触れていますが平井家の空気は良いですね2011/12/01

nur1202

1
最終話。 骸惚先生と河上君がそれぞれのパーティ会場で殺人事件に遭遇します。 事件の概略を書いてしまうと、推理小説読みにとっては相当に判りやすいプロットなのですが(^^;、まぁ、言い換えれば相当にオーソドックスな推理小説に仕上がっていると言うことでしょう。 脇のキャラクターもそれぞれ個性的。 爵位を持っている登場人物との爵位についての対話とか、会話もそれぞれ面白いですね。 序章/間章/終章のシリーズとしての終わり方も、このシリーズらしくて良かったと思います。 2011/03/21

wm_09

1
事件の構図の組み上げ方は予定調和とも言えるが手慣れた感じで、シリーズ最終巻にしてミステリの扱い方が堂に入ってきたような気がする。ロジックの流れも自然でなかなか。シリーズの落とし方はまあ、こんなものでしょう。(稲)2010/04/15

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