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内容説明
夏休みを前にした終業式の日、僕はテトラポッドの上で目ざめた。なぜか数時間前からの記憶が消えている。これは一体どういうことなんだ?―人工島の住宅地。沖合には十数年前に閉鎖された工場が寂しく浮かんでいる。僕は姉のリリコ、妹のイクミとの三人暮らしだ。この日を境に妹が「父さま!」と叫びながら僕の胸へ飛びこんできたり、姉が下着姿で僕のベッドへ潜りこんでくるようになったり。どうやら僕ら三人には共通の異変が起きており、その異変は沖合の廃工場と関係しているらしい。やがて「新たな少女の人格」の存在が、そして家族の過去と血にまつわる秘密が明らかになり―。すべての家族、そして儚き愛情を抱く人々に捧げるミステリアス・ラブストーリー。
著者等紹介
川上亮[カワカミリョウ]
1976年大阪生まれ。現在も大阪在住。2002年『ラヴアタック!』(角川書店・刊)で角川NEXT賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
alice
1
ただ、ただ・・お姉さんが可哀想で・・;; 4人が助かる道も模索もしないで・・ただ相手を消すことばかりで話を進めるって・・。2010/05/21
レッツ拝読
0
10年前の同人SFノベルのような薄い話。家族の絆がテーマ。オチが切ない。もう一捻りほしかった。あとがきが秀逸。これだけで一冊書けそう。2012/02/07
shimo1108
0
微妙にSF? 作中の主張だったりは好きかな、と思いましたが、全体としてはなんか物足りない感じでした。2011/08/19
じゅにスラ
0
SFっぽい設定があるんだけど裏づけが無いので気にする人には向かないかも。あとがきが本編。…と思ったけど本編も同じくらい好きだ。2010/06/02
朔
0
作品としては全体的に今一歩足りない感じで物足りなさが残る。ただ作中での主張とあとがきは非常におもしろい。2010/04/14