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内容説明
薄い月が、二つの寄り添う人影―梓と景を蒼く照らす。ビルの屋上から見上げる空はやけに近く、見下ろす街はまるで玩具のように儚い。梓には全てが夢のように思えた。―やっと…やっと戻ってきたんだ…この場所に。梓は呟く。景の傍らに座り二人距離を確かめるように。そして、景に自らの罪を語り始めた。そう、自分は現実の物部景に背を向けてはいけない。ネットが崩壊したことで暴走を始めるカプセル・ユーザー。残された時間は少ない。景は甲斐・水原・千絵・茜そして梓と共に敵地へと向かう。ネオ・アクション・サスペンス第五弾。
著者等紹介
あざの耕平[アザノコウヘイ]
第九回ファンタジア長編小説大賞出身。’99年1月「ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト」(富士見ファンタジア文庫)にてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
8
★★★★★ 再再読。初手、変態眼鏡ベルゼブブのお喋りからスタート。後々まで続く、あざのん作品お喋り眼鏡の誕生のシーン。前の感想で大体言いたいこと書きたいことは書き終えている罠。子供の妖しくも美しい無垢な妄想に、20代前後のオカルトマニアが傾倒するという危険過ぎる構図、その結果、何人何十人もの人間が道を踏み外したり、何なら◯んでるという。創作とは言え一つの街で起こってるからこそ成り立つバランス感覚と空気感が良き。あと甲斐の「三度の飯は生活の基本だろうが」ってセリフがメチャクチャ好き。2025/05/26
晦夢
6
おおお、クライマックスか!と思いきやまだ終わらない。ウィザードこと景、DDのリーダー甲斐、梓たちは組んでセルネットの幹部バールたちに立ち向かう。久美子がすげぇいいキャラ出してて可愛かった。ラスト景たちは完全に勝利ムードだが、女王の手下たちはまだ足掻くんだねw どうなるのか非常に楽しみ。2014/04/14
コリエル
2
再読。第一部完。人気次第ではここで終わる予定だったわけだが、その場合は女王の出番がだいぶ少なくなっちゃう感じだな。ベルゼブブの長広舌と甲斐対ベリアルが見所の巻2015/05/07
くろ
1
なんつー完成度だろうか。2012/04/18
真林
0
甲斐との共同戦線でセルネット幹部たちとの決戦。ひとまず彼らを撃破しとりあえずの決着を迎えるが、まだ終わらない。しかし現在も活躍しているだけあって、十年以上前の作品でも面白いなぁ。2014/04/09