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内容説明
それでも、僕は…僕は、やらなくちゃならない…。少年―物部景は、闇の中にいた。地下の駐車場。手の中には、たった三粒だけのカプセル。自らに迫るネットの強力な刺客たち。状況は圧倒的に不利だ。それでも、景は出口の光を目指す、小さな相棒とともに…。中学生で駆け出しのウィザードは、孤独に挫けそうになりながらも、敵に立ち向かっていく。少年・景と少女・梓の過去。駆け出しのウィザード、千絵と水原の休日、様々なパズルのピースが集まり、おわる物語のはじまりが語られる。本編では明かされることのないエピソードを綴った初の短編集。
著者等紹介
あざの耕平[アザノコウヘイ]
第九回ファンタジア長編小説大賞出身。’99年1月「ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト」(富士見ファンタジア文庫)にてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
10
★★★★☆ 再再読。本編4巻の後にこれが出たのかと思うと、温度差すごいなと雑感。スレてないショタ景ちゃんが結構多く見れる印象。それと千絵ちゃんとバカガキの毒舌合戦もエゲツナイね、罵詈雑言、悪口のボキャブラリーがどっちも豊富過ぎる、というか不良は実は頭いいのでは?語彙力豊富。一番良いエピソードはやはり台風に立ち向かうくだり。女王陛下に傅く魔法使いの献身は微笑ましい、一方景の破滅思考は…。2025/05/25
じお
5
★★★★☆ 再読。Dクラッカーズ短編集第1弾。本編を補足する内容が多く、Dクラ読者なら是非目を通してほしい仕上がり。まだ未熟なウィザードや、本編前の前日譚などストーリー上重要なエピソードもあるが、やはり千絵ちゃんと水原の休日話や、幼き日の景ちゃんと梓ちんの一幕など、ギャグだったりほのぼのしたシナリオの方が、本編がハードなせいかより“映える”印象を受け楽しく読める…と思う。梓は本編中自分のした事を酷く後悔していたが、ここでの一幕を見ると似たような事は日常茶飯だったのではと思って微笑ましい気持ちになれますねw2020/05/05
U
5
再読。休日のオチが胃にせつなすぎるwww 幼い頃のふたりが美味しい。この頃から景の危うさはあったんだなあ。2014/11/10
くろわっさん
1
番外編の短編集。 本編よりもライト。 面白さ重視で本編での設定があやふやになっているふしが見られました。 キャラクターに感情移入しやすい物語が多い。 敵の主人公サイドへの接近の仕方がパターン化していて、あ、こいつ敵だなとわかるようになってきました(笑)2021/04/14
真林
1
短編集一巻。描かれるのは本編が始まる前の、ウィザードがその名を轟かせていない頃のまだ幼さを残した景の話や、千絵が水原を振り回したり、景が女王を身に宿す前の幼い二人のある一日などなど。こうして当時の二人を見ると、たしかに梓がやったのは酷いかもしれないが、景は全部受け止めてなお梓のことを幼いながらも思っていたのではと感じられる。2014/04/02