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内容説明
「絶対に開けないでくれ」失踪した叔父の言葉を忘れたわけじゃない。でもオレは、預かったスーツケースを開けてしまった。そこにアンティックドールを見つけた時から、オレ・諏訪カオルの平凡な日常は吹っ飛んだ。ナナと名乗ったその人形は、いきなり「『悲しみ』を狩れ」なんて言い出すし…。そんなある日、「殺される、助けて!」と書かれた手紙が届いた。驚いたオレは、ナナを連れて差出人・時子が住む三重の漁村に向かう。だが、捜し出した彼女は記憶を失っていた。いったい彼女に何があったんだ?超絶美少女が謎を呼ぶ、ネオ・ロマンティック・ホラー登場。
著者等紹介
吉田縁[ヨシダユカリ]
2月13日生まれ、みずがめ座のO型。名古屋市在住。1995年下期の第26回コバルトノベル大賞に佳作入選し、デビュー。中世ヨーロッパを舞台としたホラー作品を手がける。主な著書に『呪いの塔』などの聴罪師アドリアンシリーズ(集英社コバルト文庫)、『亡き勇者のための哀歌―聖堂騎士アルチュール―』(エンターブレイン)などがある。今回は初めて現代日本ものを執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
schizophonic
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ホラーな風味もある心理サスペンスといったところ。だが、次第に精神が蝕まれていく描写が続いていくわけでもなく、主人公もまた物分かりのいい子で、チートな能力もないけど、サスペンスを盛り上げるためにわざわざやっちゃだめなことやって事態を紛糾させるみたいなことせずに、目の前の異変に対処していくため淡々としているけども、小道具の人形の使い方はうまく、わりと印象に残る。だが、あざとい手を使わなかった分、地味すぎたのか、続編が出ていないため、投げっぱなしになってしまった伏線がちょっと気になる。2013/01/11
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