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内容説明
黒面の向こう側に現れた新世界。世界は救われ、封印都市は新たな街に生まれ変わろうとしていた。そしてアイも、新たな自分を見つけ始める。「アイ・アスティンは、始まりを見守るものでありたい…それがきっと『私』なんです」夢が果ててもなお、たくましく変わりゆくアイ。そんなアイを目の当たりにしたアリスは―。そんなとき、黒面からもう一人の少女が降り立つ。「私は世界を救うのよ」夢に生きる少年と少女の物語は、再び交わるのか―?
著者等紹介
入江君人[イリエキミヒト]
第二十一回ファンタジア大賞「神さまのいない日曜日」でデビュー。千葉在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
31
戦闘も終結し、黒面の向こう側に救われた新世界ができ、世界からオスティアに沢山の人が集まり活気が生まれる。そんな中、黒面からとある少女が現れる。「世界を救う」というアイと同じ夢を持つその少女をアイは見守っていたが、なんと彼女には世界を救う力を持っていて…。本当に世界を救うことができる力を持つ魔女の娘ナイン登場。死者を生き返させられる程、願いがなんでも叶う力を前にこの世界に生きる人間として重要なことを問われるアイ。しかし初期の迷惑も顧みずがむしゃらに邁進していたアイの写しのようなナインを見て、ユリーの立場に→2014/10/22
リプトン
17
全ての願いを叶えることのできる万能の異能を持ち自分は世界を救うという少女ナインが登場し、アイは昔の自分のようなナインを見守り、味方でありつつも否定しようとするが、結果ナインとアリスは対立してしまう。アイもアリスも間違っていないし、ナインも純粋で世界を救うそれだけのために生まれてきているので色々ままならないですね。そして、最後に衝撃的なひきで終わり、さらに次巻最終巻ということで、この物語がどのような結末を迎えるのか期待して待ちたいです。2013/07/31
ゴローさん
15
黒面によって世界は救われました。しかしそこに世界を救う夢を持ち万能の異能を持ったナインの登場により状況が一変。純粋だからこそナインの存在は脅威ですね。放送中のアニメを見るとアイの成長が良く分かります。アイの選択もアリスの選択間違っていないと思いますが2人が対峙してしまうのはやっぱり悲しいですね…ナインも世界を救おうとしているだけなのですが無邪気すぎて結果的に世界を壊す事になってしまいそうでやりきれないですね…そしてアイが!アイが!!次回完結となりましたがこの物語はどう収束していくのは非常に気になります。2013/07/22
ダクヲス。
13
今巻も独特な作風で楽しませて貰いました。かつて自分と同じ願いを持ったナインを見て葛藤するアイ、さらに万能でねじ曲がった方法で世界を救おうとするナインとアリスが対立。各々の考えや感情が顕著にあらわれていてよかった。そしてラスト…衝撃でした。次巻が最終巻だそうでどう終わらせるか楽しみです。前巻の嘘予告にまんまと騙されてwktkしていた自分が恥ずかしい…2013/08/04
ころん
10
世界は救われ、アリス達と穏やかな毎日を送るアイ。ある日、ユリーとスカーの結婚式と死者達の葬式が行われるが、世界を救うのが目的だという、まるでかつてのアイの生き写しのような少女が現れる。結婚式もそうだんだけど、アイ成長したなぁ、こんなに物語の中の時間が過ぎていることに驚いた。守られる側だったアイが、誰かを見守る日が来るとは。しかも、皮肉にも失敗した自分と同じ目標を持つ少女だとか。遂に次で最終巻、9冊続いたこの物語にふさわしいラストに期待。2013/08/16