- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
天結宮に突如として出現した幽幻種の群れ。護士が、巫女が、千年獅が、そして皇姫自らが戦線に立つという総力戦のさなか、奇妙な情報が走る―巫女ユミィが“ふたり”いる!?戦場にありがちな、ただの情報の錯綜なのか、それとも…。真偽を確かめるべく、塔を駆け上がるシェルティス。だが、時を同じくして、浮遊大陸全土に“何か”が重くきしむ音が響き渡り、不気味な振動が塔をゆらす。塔の最上階、シェルティスの前に立つ異篇卿イグニドは驚くべき事実を告げる。「氷結鏡界を維持する鍵、今それは私の手の中にあります」あるべき世界を選択する、重層世界ファンタジー。
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
44
少女の道行きが、少年に覚悟を齎し。少年の道行きが、少女に決意を促す。どうか、少女にあの日の約束を、破らせないで。『clue-l-sophiie neckt』<緋色の背約者>にしてしまわないで。どうか、少年にあの日の約束を、破らせないで。『co lue-l-sophie nett』<旋律を息吹く者>にしてしまわないで。貴方を護り、貴方を支える二振りの剣。貴方達にはまだ、選びきれぬ真実があるでしょう。忘れてしまった、誓いがあるのでしょう。どちらも真。どちらも偽りはない。あの子とこの世界を、託しても良いですか。2014/10/05
コリ
30
ラスト直前という事で物語は動きつつも、エネルギーを溜めるような嵐の前の静けさを思わせる一冊。「イリス」シリーズと更に深くリンクし始めていつも以上に目が離せなかった。残り2冊となった「イリス」がどのような結末を迎えるのかも気になってしょうがない。すべてのキャラが救われるなんていう夢物語な展開は望めないかもしれないけど、どうかハッピーエンドを迎えて欲しい。凪とイリスが再会し、シェルティスとユミィが抱き合えるラストになればいいなぁ、と。全体的にシリアスな空気だった為、寝ぼけたモニカとマハさんにかなり癒された(笑2013/03/23
いーたん
27
ここまでくると、イグニドが報われて欲しくなってくる。双子に対する部分とか見ても本質的には優しそうだし、ただ、ただシェルティスがたいせつなんだな。と思う。最終的にはイグニドとユミィがどうなるのか。シェルティスはどんな決断をしどんな結末を迎えるのか。最終楽章が楽しみです。そして、その前に千年前の話であるイリスも結末に向かっていくので、そちらも期待したいです。2013/04/13
佐島楓
22
・・・なんというか・・・この少年少女たちに背負わせようとしているものが、とんでもないですね・・・。見守る気持ちで十二巻へ。2015/05/14
ごぅ。
15
二人のユミィ。。困惑する一同。。。異変卿の最終目的。。ユミィの想いの先にあるもの、シェルティスの決意の先にあるもの俄然わくわくしますぜ。。。個人的にはシャワーシーンよりモニカ先輩の寝姿にワクワクしましたが、、が、、、マハさん最高!!2013/05/25