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内容説明
ついに暴走を始めた“アルス・マグナ”は瞬く間にロックウォールを壊滅させ、さらに周囲をのみ込んでいった。“空白の契約書”は徐々に失われ、契約者でなくなったマルクだったが、彼の求めることはたったひとつ。「揺り篭に囚われた我が主、エルミナを救い出す!」マルクの想いに仲間たちが応える。その行く手を遮ったのは、“アルス・マグナ”が創り出した過去の自分たちだった!?マルクとエルミナ、そしてそれぞれの想いがたどり着く未来は?影執事、最後の仕事が幕を開ける。
著者等紹介
手島史詞[テシマフミノリ]
第19回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作「沙の園に唄って」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
13
奇跡とは信仰と同じ。信じられるなら願いは現実となる。 アルスマグナはただそれだけを信じたい人だった。 エルミナもそうだ。ただ違うのは彼女が信じられるものには名前があったこと。彼女が信じられる相手はすぐ側にあったのだ。クフ・リーンが元ネタよろしく自己犠牲による献身を尽くしたのは忠犬らしさも相まって感動的。登場回数が少ないのにこの存在感は作品通しての魅力だったかと。 大団円で最後まで全キャラを描ききったのは作者の愛だろう。 なにげに一番の衝撃はカナメとドミニクかもしれない。信頼できる相棒的な雰囲気だけど。2021/05/17
シュエパイ
7
契約を果たすための物語、閉幕。始まりから読み続けて、何だかあっという間の物語だった様な気がします。これまでの物語、全ての人々、全ての力を束ねて、契約書へ立ち向かっていく、心熱くなるストーリーでした。思い敗れて喪って、新たな地へ旅立つ二人のその後が少し気になりつつ、ほっとしたり。あぁ、いつかこの先に、影のわんこと一緒に過ごす、ゆっくりとしたじかんがやってくるのでしょうね、よかった♪2011/11/13
みどり
6
完結!いろいろ落ちは想像していたけど、最悪でも最良でもなく、でも一番しっくりくる終わり方だったなぁ。奇跡も神も、作るものでもなく、起こすものでもなく、自分の中にあるものという感じが好き。あとがきのSSナイス!2017/04/30
晦夢
5
完結。今までのキャラ総出演といった感じで、賑やかな最終巻。綺麗に完結して、それぞれがそれぞれの未来へ。このシリーズは総じてあと一歩足りない、そんな感じでフワフワしてた印象。2014/02/17
みや
3
ハッピーエンドで良かった。誰も死なないし今まで出てきたキャラ総出演で楽しませてくれた。それぞれが新しいパートナーと歩んでいくその先を、短編集で読みたいと思ってしまった。2014/04/24