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内容説明
「うそついてる。カナクさんは、まだ泣いてる」ネウの垂れ気味の瞳に見つめられ、僕はどきりとした。―“あの日”から5年。僕は、「マールの村」で神官として暮らしていた。ユーリエ。僕の愛。ダークエルフのネウは僕の揺れる心を心配してくれているけれど、僕は、彼女を想い、祈りながら生涯を終えようとしていた。そんなある日、意外な客人が…。一方、父親の命令で急遽辺境の長城に嫁入りしたレベッカは“影砲士”スフィアと出会う。シャイな夫がひとりで世界を守っていることを知った彼女は、“お嫁さん”として奮迅の働きを開始した!運命の恋と最強の愛が紡ぐ、ファンタジック・ラブストーリー。
著者等紹介
上総朋大[カズサトモヒロ]
第22回ファンタジア大賞金賞を受賞し、『カナクのキセキ』シリーズでデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
9
一巻からとんでもない伏線でびっくりしました。ああ、それであーなって、こーなってたのか~、と一気に謎が解けた感じです。このお話の表裏での伏線はなんとなくわかりやすかったのですけれど……。表で順調に愛をはぐくんでいく一組の夫婦と裏腹に、裏で一人順調にからまわったり先走ったり勘違ったりして一人あわあわしているネウと、すっとボケている(でも微妙にかみ合ってしまっている)カナクの会話がおかしかったです。愛は強い。カナクの愛は暴走か、それとも計算尽くしか。次の巻に期待です。2011/08/29
KEI
8
購入。金賞受賞作が早々と続編を刊行。デビュー作で感動を巻き起こし、物凄く綺麗に物語を終わらせた。続きは無理だろうと思われる中、期待通りに2巻も素晴らしい作品を見せてくれた。1巻同様に表と裏の二つの物語が並行し、終盤で見事に絡み合う。前半のイチャラブもさることながら、物語が加速する後半の牽引力はさすがの一言。この世界観はいつまでも浸っていたい。まだまだ序章、情報も出しきってないだろうし、次巻にも期待大。2011/05/22
shiogi
7
1巻が割りときれいに終わったのでここからどうもってくのかと思ってましたが、ここにつなげてきますかー。いやー、びっくりするくらいどこもかしこも救われないなぁ。それでも登場人物たちが中盤あたりではすごく幸せそうなのが伝わってくるのがなおつらいですね。2011/08/02
灰桜@ラノベを愛でる会会長
7
読了。 1巻でキレイに纏まっていたんであまり読む気にならなかったんですが、1巻のあんなとこやこんなとこが伏線になっていたとは(汗) そして、表と裏の関係がわかったときはゾクゾクッときました”(ノ><)ノ いや〜3巻が待ち遠しい。2011/07/14
播磨宿
7
前巻で綺麗に物語が終わり、続きはどうするんだろうと思ってたら…とても素敵な物語が出来てましたよ! 今巻では表・裏の2パートが同時進行するという書き方でしたが、最後の方で表と裏の話が合流する所で「成る程!」と思わせてくれる演出が素敵でした。 ただ他の人も書いていますが、一冊にするには内容のボリュームがでか過ぎて、ダイジェスト風なお話になってるのが少々物足りない感じでしょうか? 何にせよ、次巻でどんな風に物語が進むのか楽しみです。2011/05/24