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内容説明
「弱く役立たずの巫女が、希望を与えるような言葉を口にするな」冷たく響くホルンの声に、決意を持ってユミィは答えた。「もし、私が負けたら―あなたの言う通り巫女を辞めます」浄化の巫女・ユミィの存在を否定する千年獅・ホルンが、天結宮に帰還した。シェルティスは、ホルンとの軋轢に苦しむユミィの支えになりたいと願う。しかし、彼もまた一通の怪文書で窮地に陥る。即ち―「護士の中に人の形をした幽幻種が潜んでいる」。緊迫した状況の中、強力な幽幻種まで出現。討伐に向かうホルンは、ユミィにある“賭け”を持ちかけるのだが…!?“強さ”と“弱さ”の意味を問われる、重層世界ファンタジー。
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで』で第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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Aoi-Takt本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリ
21
今回も面白かった。ユミィの成長、ホルンとの確執、そして和解など色々あったが個人的に料理長の素性の方が気になったり(笑)紗砂…というより皇姫サラやメイメルと知り合いってだけでも絶対只者じゃないよなぁ、と。謎が多い料理長や紗砂、ツァリといったキャラ達の掘り下げも楽しみ。2012/03/24
佐島楓
17
ユミィの持つ「負い目」。ひとり巫女として苦しみ続ける彼女。その献身が、いつか身を滅ぼすような危うさを秘めているようで、辛かったです。七巻へ。2015/05/09
カインズ
12
【女性陣の活躍が光る】3位の巫女ヴィオラと千年獅ホルン登場。ヴィオラは、礼儀正しいだけでなく気配りもできる女性。ホルンは冷酷だが、児童園の仲間達には優しく姉には頭が上がらない。今回は、ホルンがシェルティス達と組んで戦い、他人にも心を開く所がキモ。その過程でユミィが覚醒し、前作とのリンクをにおわせたのが興味深い。そして、凛々しいけれど優しいモニカ、謎の経歴を持っていそうなキリエ、人脈が半端じゃなくなっているエリエとこれからの展開が楽しみ。ラストの選抜は、シェルティス、モニカ、レオン、爛、メイメルと予想。2011/04/09
KEI
11
購入。相変わらず面白いが、置き去りにされてる感がヒシヒシ。外堀からあっという間に埋められていき、自分が立っていたところだけが少し小高く残されたようだ。そういった体で無理やりに舞台に立たされた。でも、舞台に残ったのは自分の意思。そうして少女は世界の一極へと躍り出る。この勢いで本筋も加速させて欲しいんだが、どうなることやら。さぁ、少年が真に目醒めるのはいつか?第三勢力により無理矢理目覚めるのか?少なくとも某最強学園ファンタジーの主人公より甲斐性はありそうだから心配はしてないが・・・。 2011/03/28
U
11
ちょ、銃の名前と緋色ー!皇姫さま可愛い!ホルンさんはなんかこう突っ込みどころが多過ぎてどうしよう!な巻でした。ホルンさんは……とりあえずもうちょっと、カトリア敬おう。私的にカトリアさん超尊敬なんですけど何アレすごい。職人ー!シェルティスが裏で頑張る感じになんとなく笑ってしまった。お疲れさまです。ところでエリエはあれ、そんなに重要キャラだったのか!まさかの。それにしてもこの話にはすごい人が多くて楽しい。2011/03/22