- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
「服、返してください」涙の跡を拭おうともせず、マルクはセリアに訴えた。婚約相手に婚約破棄を告げに来た主・エルミナを、陰からサポートしていたハズのマルクだったが、何故か女装させられ行動しなければならなかった。敵対する契約者にまで生暖かい眼差しを向けられ、身も心も傷つきながら、それでも戦いは続く―。一方、婚約者グラハム=ヴィルヘルムの策略により軟禁状態のエルミナは、カナメの助けを借り旅館を抜け出し、自ら運命を切りひらこうとしていた。それぞれの思惑が複雑に交錯する中、マルクの下した決断とは!?―。
著者等紹介
手島史詞[テシマフミノリ]
第19回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作「沙の園に唄って」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
10
婚約者の恋敵。王道でクソヤロウ筆頭の役柄だが、ヴィルヘルム、いやヨシュアは本当に彼女を愛することが出来た男であった。 共感する境遇を嘆き、愛のため方向は違えど努力できた男だった。 恋はタイイングだとかなんとか。彼は絶妙に間が悪かった。きっとそれだけなのだ。 大事なのは間違えたとき向き合えるか。ジェノバもネタキャラだとか思ってたのにこの活躍っぷり。オウマも良かった、影薄いから急進展にビックリしたけど。 しかし急進展といえばマルクである。まさかの腹括りすぎてスケコマシ化するとは思いも寄らなんだ。慌てて次巻へ。2021/05/17
古槍新垢
7
次で最後の短編集に三角関係決着ということはそろそろ完結なのかな。だとしたら寂しいけれど、一人一人にしっかりとお話が一周したので不満はない。マルクは本当に捨てキャラがいないというか、むしろ全員好きだった。サブでちょっと活躍しただけのキャラや、どう考えても悪役として登場したキャラもちゃんと救われるから気になってしまう。だからマルクを巡る関係もエルミナ、カナメはもちろん、ジェノバやアッシュも応援したくなる。マル子はアリ。しかし、表紙のオウマのなんという存在感!2011/02/23
晦夢
6
最後の引きがまた気になる引きだな、おい。ようやく婚約騒動終了。同性愛者とか女装大すぎw2013/12/21
みどり
4
ここまで来て、決断して、そして最後の最後で・・・。たぶんマルクの言葉には「続き」があるのだろうな、とわかってはいても気になる、エルミナが絶望や暴走してしまうのか?残りあと2冊、本当に波乱万。今回オウマが地味に活躍中。2017/04/30
みや
4
マルクの女装、もっと早くやっても良かったのでは(笑)今回ほど精神的に打撃を受けたことは無かったんじゃないかなぁ。色々楽しませて貰いました♪気になる終わりかただから早く次を読まなきゃ。2014/04/22