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内容説明
神様は月曜日に世界を作り、日曜日に世界を捨てた。そして最後の奇跡と呼ばれる“墓守”が生まれた。それが、15年前。消えた傷持ちを追い、霧の街へ迷い込んだアイ。人っ子一人、死者一人いない奇妙な街で、アイは雲を突き抜けて鎮座する奇妙な塔に遭遇する。“世界塔”―人々の願いを、叶える場所。アイは、アリスやユリー、ディーらと共に、傷持ちの手がかりを追いながら、世界塔へと足を踏み入れるのだが―?死者を埋められない墓守。妹のために石を積む兄。願いが叶うという塔で“最後の奇跡”墓守アイが願う夢は―。
著者等紹介
入江君人[イリエキミヒト]
第二十一回ファンタジア大賞「神さまのいない日曜日」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
29
赤ん坊のセルカを置いて逃走したスカーを追い、雲まで突き抜ける塔まで来たアイ達。その塔の名は“世界塔”で人々が願いを叶えるために石を積み上げた塔で、人の願いが叶えられる天国だった。そこへ逃げ込んだと思われるスカーを追うアイだったが…。スカー逃亡劇。“人”の願いがなんでも叶う塔で今回のアイは、アイの旅に同行することになったユリーをはじめとした人間と墓守の関係性や生死感について考える。アイも素直なんだか屈折してるんだか…散々自由に振り回してたくせにユリーに対して最初から結構シビアな目線で見てたんだねwでも→2014/10/20
た〜
18
このシリーズがここまで壮大な展開になるとは思わなかった。2015/10/24
心結
16
非常に面白かったです。なんだか巻数を重ねるごとに面白さが増しているような・・・?やっぱり入江さんは擬音語か擬態語が可愛らしくて読んでいてほんわかします。今回は一応傷持ちさんのメイン回です。次巻も楽しみ!【☆☆☆★★★★★★★】2013/09/02
リプトン
15
願いを叶える塔ということで今まで以上に幻想的な話でしたね。どこか儚い世界塔の雰囲気に物語に引き込まれていきました。アイと両親とのシーンは印象的でした。そして、今巻はユリーがアイへの父親宣言やスカーへの俺についてこいなどとにかくかっこよかったですね。アイの成長や悩み葛藤したり主人公している感じもこの作品の魅力ですが、ユリーのような大人がいい味だしてるのもこの作品の魅力だなと改めて感じました。2013/07/30
フローライト
12
この巻から角川でなく、ファンタジアで。やっぱり面白い……!!世界塔を読んでいたら、何となくミヒャエル・エンデ「果てしない物語」を思い出した。願いが何でも叶ってしまう世界…確かにそれで救われる人もいるし、天国にもなりうる、でも私は怖いと思った。どんなに快適でも、結局は偽物なんだよなあ……って。ディーさんのやり方には賛成しないけど、考え方は近いのかも。ユリーさんかっこいい。2014/02/25
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